トランプ氏のトゥルース・ソーシャル、ビットコインとイーサリアムの複合ETFを申請
  • トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは、ビットコインおよびイーサリアムの現物ETFをローンチするため、SECにS-1申請書を提出した。このETFは、75%をビットコイン、25%をイーサリアムに配分する。
  • Crypto.comがETFのカストディアンおよび流動性プロバイダーとして機能する。
  • ワールド・リバティ・ファイナンシャルがイーサリアムに重点を置いているように、この動きはトランプ一族の暗号資産への関心と一致する。

トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(Trump Media and Technology Group)は16日、トゥルース・ソーシャル(Truth Social)のビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)ETF(上場投資信託)の上場を申請した。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、このETFはビットコインとイーサリアムを直接保有し、資産の75%をビットコインに、残りの25%をイーサリアムに配分する。

シンガポールに拠点を置く取引所Crypto.comは、ETFのカストディアンとして、また流動性プロバイダーとして機能する。トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今月初め、ビットコイン現物ETFの単独登録を行い、ETFを発行する意向を示した。

イーサリアムの組み入れは、トランプ一族の暗号資産(仮想通貨)の活動と一致している。トランプ一族が支援するDeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial)」は、資産の96%をイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上に保有していることを、アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)のデータが示している。

このETFが承認されれば、ブラックロック(BlackRock)、グレイスケール(Grayscale)、フィデリティ(Fidelity)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)などが運用する暗号資産ETFの長いリストに加わることになる。ビットコインETFだけでも、1310億ドル(約19兆円、1ドル145円換算)の運用資産がある。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ナッシュビルで開催されたビットコインカンファレンスで演説するドナルド・トランプ氏(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Donald Trump’s Truth Social Files for Dual Bitcoin and Ether ETF