米アリゾナ州、ビットコイン準備金の創設に一歩前進──法案が上院を通過

- アリゾナ州は、州上院が法案HB2324を第三読会で可決したことで、ビットコインの準備金設立に一歩近づいた。
- この法案は現在、下院に送られ、最終決定を待つ状態となっている。
- HB2324は、アリゾナ州の没収に関する法律を改正し、放棄された暗号資産を州が未請求財産として保有することを認める内容となっている。
米アリゾナ州は、州上院が法案の第三読会で賛成多数で可決したことで、ビットコイン(BTC)準備金の設立に一歩近づいた。
アリゾナ州上院は6月19日、下院法案2324(HB2324)を16対14の賛成多数で可決し、最終決定のため下院に送り返した。
この法案は、アリゾナ州の没収に関する法律を改正し、州が放棄された暗号資産(仮想通貨)を未請求財産として保有することを認める。また、没収された資産を管理するための「ビットコインとデジタル資産準備基金(Bitcoin and digital assets reserve fund)」を設立する。
これは、4月に成立した下院法案2749(HB2749)に続くもので、未請求財産の枠組みに暗号資産を統合する改正を行った。
この法案は、押収資金をBTCへの投資に充てることを提案した上院法案1025(SB1025)とは異なる。SB1025は下院で31対25で可決されたが、ケイティ・ホッブズ(Katie Hobbs)知事が暗号資産を「未検証の投資」だと指摘し、拒否権を発動した。
ビットコイン準備金の創設に関する立法手続きを完了したアメリカの州は、ニューハンプシャー州のみだ。アリゾナ州同様、テキサス州でも法案が最終段階にある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Arizona Moves Closer to Creating Bitcoin Reserve as Bill Passes Final Senate Vote