OKXトークン、9.8%急騰──OKXが「将来的に」米国でのIPO検討との報道を受けて
  • OKXは、米国でのIPOを「検討」している。
  • 「将来的にIPOを検討することは間違いない。上場する場合、おそらく米国で行うことになるだろう」と、OKXの最高マーケティング責任者ハイダー・ラフィーク(Haider Rafique)氏は述べた。
  • 競合のクラーケン(Kraken)とブリッシュ(Bullish)も、米国での上場計画を立てている。

暗号資産(仮想通貨)取引所OKXは、米国を候補にIPO(新規株式公開)を検討していると、テクノロジーに特化したニュースサイトThe Informationが6月22日に報じた。記事には、OKXの最高マーケティング責任者のインタビューが引用されている。

「将来的にIPOを検討することは間違いない」と、最高マーケティング責任者のハイダー・ラフィーク氏は述べ、「上場する場合、おそらく米国で行うことになるだろう」と続けた。

ラフィーク氏のコメントに関する報道を受けて、OKXのネイティブトークンOKBの価格は9.8%急騰した。50ドルをわずかに上回る水準で取引されていたOKBは、55.11ドルまで急上昇した後、報道前の水準に戻った。

OKXは4月、カリフォルニア州サンノゼに米国本社を設立した。その前に同社は、米国で資金送金ライセンスを取得せずに営業していたと同社を告発していた米司法省との和解に達し、5億ドル(約735億円、1ドル=147円換算)の罰金支払いに同意した。

セーシェルを拠点とするOKXが現在IPOを検討しているとしたら、これは米国での運営に対する同社の新たな自信を示すことになる。

OKXに加え、暗号資産取引所のクラーケンとブリッシュも、米国での上場を計画している。

ステーブルコイン発行元のサークル(Circle)は、6月初めにニューヨーク証券取引所で待望のIPOを完了し、株価はその後675%上昇している。

OKXは、CoinDeskからの問い合わせに対し、この件についてのコメントを差し控えると回答した。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:OKXの最高マーケティング責任者ハイダー・ラフィーク氏(OKX)
|原文:OKX Token Spikes 9.8% on Report Exchange Will Consider U.S. IPO ‘in the Future’