5月のビットコインマイニングの収益性は約20%上昇:ジェフリーズ

- ジェフリーズの報告書によると、5月のビットコインマイニングの収益性は18.2%急上昇した。
- それによると先月、北米のマイニング事業者はネットワーク全体の26.3%を占め、4月の24.1%から増加した。
- 同行によると、5月に最も多くのビットコインを採掘したのはMARAホールディングスだった。
投資銀行のジェフリーズ(Jefferies)は6月23日の調査報告書で、ビットコイン(BTC)マイニングの収益性は5月に18.2%上昇したと述べた。これは、BTC価格の20%上昇とネットワークハッシュレートの3.5%の小幅な上昇によるものだ。
アナリストのジョナサン・ピーターセン(Jonathan Petersen)氏とヤン・アイグル(Jan Aygul)氏は、「BTCの急騰は、アメリカをはじめとする国々の財政赤字の拡大を見越して、投資家がインフレ対策資産を求めていることによる最近のゴールド(金)価格の上昇を追随するものだ」と述べている。
ハッシュレートとは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)ブロックチェーン上でマイニングと取引処理に使用される総計算能力を指し、業界における競争とマイニング難易度の指標となる。
報告書によると、アメリカで上場しているマイニング企業は5月に3754BTCをマイニングした。これは4月の3278BTCを上回っている。ジェフリーズによると、北米のマイナーが先月のネットワーク全体に占める割合は26.3%で、4月の24.1%から増加した。
MARAホールディングス(MARA Holdings)は競合の中で最も多くの950BTCをマイニングした。これは前月比35%増だ。MARAに続き、クリーンスパーク(CleanSpark)は694BTCをマイニングした。
MARAのインストール済みハッシュレートは、58.3エクサハッシュ/秒(EH/s)で引き続き、最大だった。報告書によると、クリーンスパークは45.6 EH/sで2位だった。
ジェフリーズはMARAの目標株価を18ドルから16ドルに引き下げたが、レーティングは「ホールド」に据え置いた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Michal Bednarek/Shutterstock
|原文:Bitcoin Mining Profitability Increased by Almost 20% in May, Jefferies Says