アニモカブランズの主力プロジェクト「Moca Network」、デジタルID向けレイヤー1を導入へ

- Web3投資大手アニモカブランズのアイデンティティ・エコシステム「Moca Network」は、レイヤー1ブロックチェーンの導入を計画。
- Moca Chainは、あらゆるブロックチェーン上のアプリケーションでユーザーデータを検証できるようにする。
- Moca Chainはアニモカブランズの主力プロジェクトであり、スタッフは完全に同社の従業員で構成されていると、広報担当者はテレグラムのメッセージでCoinDeskに語った。
Web3投資大手アニモカブランズ(Animoca Brands)のアイデンティティ・エコシステムであるMoca Networkは、Web3プロジェクトが中央集権型プラットフォームに依存せずにユーザーを識別・検証できるレイヤー1ブロックチェーンの導入を計画している。
Moca Chainは、オクタ(Okta)やグーグルサインイン(Google Sign-In)などのシングルサインオンプラットフォームがWeb2環境で動作するのと同様に、あらゆるブロックチェーン上のアプリケーションでユーザーデータを検証できるようにする。
Moca Foundationは25日のメールで、テストネットは第3四半期に稼働を開始し、メインネットは年末までに稼働する予定だと述べた。このプロジェクトのネイティブトークンであるMOCAは、バリデーターのステーキング、ストレージ、データ生成、検証手数料に利用される。MOCAは発表後2時間で6%超の上昇となり、約0.077ドルに達した。
Moca Networkはアニモカブランズの主力プロジェクトであり、スタッフは完全に同社の従業員で構成されていると、広報担当者がテレグラム(Telegram)のメッセージでCoinDeskに語った。これは、非代替性トークン(NFT)とミームコインを用いたWeb3プロジェクトを通じてデジタル所有権を推進するという同社の投資戦略において、Moca Networkが中心的な役割を担っていることを反映している。同社の創業者であるヤット・シウ(Yat Siu)氏によると、個人データの所有権は、この戦略において不可欠な要素だという。
「Moca Chainは、ユーザーが自身のデータ、信用、貢献をようやく所有できるデジタルエコシステムを構築している」と同氏は述べた。「これは、デジタル所有権を推進し、個人が自身のオンライン活動と個人データを管理してそこから利益を得られるようにするというアニモカブランズのミッションと強く合致している」
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:アニモカブランズの共同創業者兼会長、ヤット・シウ氏(Shutterstock/CoinDesk)
|原文:Animoca Brands’ Flagship Project Moca Network to Debut L1 for Digital Identity