ビットコインが11万ドルを突破──BONKとFARTCOINは20%以上上昇
  • ビットコインは11万ドルを超え、6月11日以来の高値を記録した。これはアメリカの現物ETFへの多額の資金流入によるものだ。
  • ビットコイン価格の上昇は、XRP、ETH、SOL、ADAといった他の主要暗号資産の価格上昇にもつながり、ミームコインのBONKとFARTCOINは20%以上上昇した。
  • トレーダーはアメリカの非農業部門雇用数(NFP)の報告に注目しており、この数値がビットコインの動向に影響を与え、史上最高値の11万2000ドルを試す可能性がある。

ビットコイン(BTC)は、7月2日にアメリカのビットコイン現物ETF(上場投資信託)に4億778万ドル(約591億2810万円、1ドル=145円換算)を超える資金が流入し、重要なアメリカの雇用統計の発表を控えて、6月11日以来初めて11万ドルを突破した。

SoSoValueによると、このETFへの資金流入により、累計資金流入額は490億4000万ドル(約7兆1108億円)に達した。

ビットコインの上昇は広範な市場に好影響を与え、エックス・アール・ピー(XRP)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)などの主要暗号資産(仮想通貨)を押し上げた。特に目立った上昇を見せたのは、24時間での上昇率が20%を超えたミームコインのボンク(BONK)とFARTCOINで、投資家のリスク許容度が高まっていることを示している。CoinDesk ミームコイン指数は12.6%上昇し、主要トークンで構成されるCoinDesk 20指数(CD20)は4.3%上昇した。

トレーダーたちは、建設的な見通しを維持しつつ、日本時間7月3日午後9時半に発表されるアメリカの非農業部門雇用者数(NFP)のデータに注目している。

「5月末に記録した約11万2000ドルの過去最高値は、グローバル市場における比較的高いリスク許容度を考慮すると、今週中にその強さを試されるか、更新される可能性がある。ただし、3日に発表されるアメリカの月次雇用報告が、触媒となる可能性と乗り越えられない障害となる可能性の両方を有している点は念頭に置いておくべきだ」と、FxProのチーフ市場アナリスト、アレックス・クプツィケビッチ(Alex Kuptsikevich)氏はメールで述べた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Tops $110K; BONK, FARTCOIN Climb More Than 20%