総合格闘技のUFCがデジタルグッズ提供へ、ブロックチェーン活用

世界最大級の総合格闘技イベント・UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)が、ブロックチェーンを基盤としたデジタルグッズの提供に乗り出す。開発会社のダッパーラボが2月25日、両者がライセンス契約したと発表した。

クリプトキティー開発したダッパーラボと契約

UFCは世界で3億1800万人のファンをもつ、アメリカの格闘技イベント主催団体。映像は170カ国以上の約10億台のテレビに放送されているという。

今回の提携で、格闘技ファンがデジタルグッズを購入、取引できるようになる。グッズの具体的な内容は明かされていないが、ブロックチェーンの特性を活かしコピーできないデジタルグッズを保有できるようにする。

基盤にはダッパーラボが開発するブロックチェーン「Flow」を用いる。Flowはブロックチェーンの処理能力などを改善し、利用者が使いやすいものだという。

ダッパーラボは仮想通貨のイーサリアムを基盤にして、世界的に有名なブロックチェーンゲーム「クリプトキティー」を開発している。このゲームは、さまざまな固有な猫を収集・育成するゲーム。猫はデジタルアイテムだが固有な(一匹ずつ異なる)ため高い値段がつけられるケースもあり、1000万円相当の値(仮想通貨ベース)がついたこともある。

同社は2019年にも、プロバスケットボール協会(NBA)とプロバスケットボール選手協会(NPBA)との提携を発表し、ブロックチェーンを基盤としたデジタルグッズを提供するとしている。

文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Dawid S Swierczek / Shutterstock.com(Chicago, IL, United States – June 8, 2019: Henry Cejudo fighting against Marlon Moraes during UFC 238 at United Center.)