米スタートアップが未公開株をデジタル証券で投資家に分配──調達ラウンドでブロックチェーンを活用

米スタートアップが未公開株をデジタル証券で投資家に分配──調達ラウンドでブロックチェーンを活用

金融機関や事業会社向けのデジタル証券プラットフォームを開発するスタートアップのトークンソフト(Tokensoft)は、400万ドル(約4億3000万円)の資金を調達する際、ブロックチェーンを活用して投資家に株式を分配した。

同社が2018年7月に行った調達ラウンドには、ベンチャーキャピタルのBase10 Partnersとe.venturesが共同でリード投資し、Coinbase VenturesやFidelity傘下のAvon Venturesが参画した。

投資家は、イーサリアムブロックチェーン上で、「ERC-1404トークン」を使ったデジタル証券を受け取る。デジタル証券はSAFE(Simple Agreement for Future Equity:将来の株式取得の簡易な同意書)に基づいており、ERC-1404トークンはSAFEがブロックチェーンで実行されることを保証するという。

ERC-1404規格は、会計とコンプライアンスの目的で使用されている。

ウォレットで株を保有、配当を受け取る

トークンソフトと2018年から共に事業を進める投資家のメルテン・デミラース(Meltem Demirors)氏は 、「業界の多くが未上場資本市場のデジタル化のメリットを語るなか、トークンソフトは実際にこれを自社の株式で実施した」と述べる。「私自身が自分のウォレットに株を保有し、配当金を受け取ることができるようになった。加えて、リアルタイムの市場データを収集することが可能になった」と加えた。

同社によると、投資家はブロックチェーンに注力するシグネチャーバンク(Signature Bank)のデジタル決済プラットフォーム「Signet」、あるいはSEC(証券取引委員会)に登録された送金代行業者「DTAC」を利用して、定期配当を米ドルでリアルタイムに受け取ることができるようになる。

SAFEを使えば、株主は流通市場にアクセスし、株式を売買できるという。

トークンソフト・CEOのメイソン・ボルダ(Mason Borda)氏は、 「ブロックチェーンが流通市場での取引を合理化し、自動化できることを顧客とともに証明できた」と述べた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:トークンソフトのメイソン・ボルダCEO(CoinDesk archives)
原文:Tokensoft Distributes $4M in Equity to Investors Using Ethereum Blockchain

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