ビットコイン、2020年上半期を振り返る──6月低迷も年初来27%上昇

ビットコイン、2020年上半期を振り返る──6月低迷も年初来27%上昇

ビットコイン(BTC)は6月に一時的な価格下落が見られたが、年初からのパフォーマンスは伝統的な資産クラスを上回る結果となった。2020年上半期を振り返ると、暗号資産市場におけるいくつかの興味深い事実が分かる。

主要資産のパフォーマンス(年初からのデータは右端)
出典:Skew
  • ビットコインは協定世界時30日10時現在(日本時間30日19時)、9170ドル付近を推移。年初から約28%の上昇(CoinDeskのBitcoin Price Index)。
  • ゴールドは16.14%、米ドルインデックス(主要通貨に対するドルの価値を示す)は約5.41%上昇(リサーチ企業スキューのデータ)。
  • S&P500株価指数はマイナス5.50%、原油価格はマイナス34.22%。

月次ベース(表の左端)では、ビットコインのパフォーマンスは他の資産を下回った。

  • ビットコインの価格は6月1日の9444ドルから3%以上下落。4月は34%、5月は9.5%上昇。
  • 「ビットコインマイニングの報酬が半減した5月以降、小康状態にあるが、投資家やチェーン上の活動は堅調に推移している」(スリーアローズキャピタル(Three Arrows Capital)の共同創業者兼会長カイル・デイビス( Kyle Davies)氏)

5月11日の3回目の半減期は価格上昇を加速させると考えられていたが、ビットコインは5月中旬以降、9000〜1万ドルの狭いレンジで推移。

  • グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC:Grayscale Bitcoin Trust)のようなETP(上場取引型金融商品)に資金を投下する投資家が目立つ。
  • 「6月24日までの2週間で1万9000BTC(約190億円)の申し込みがあった」(デイビス氏)

長期保有を維持する投資家

動いていないビットコインの割当(赤:1年以上、緑:2年以上、青:3年以上)
出典:Glassnode
  • 1年間以上取引されずに保有状態にあるビットコインの割合は、6月29日、過去最高の61.59%を記録(Glassnodeのデータ)。
  • これまでの最高値は2016年1月の61.13%。
  • 「1年以上動いていないビットコインの割合が60%を超えたのは2016年初頭で、2万ドルの史上最高値に向けて価格が高騰する直前だった」(Glassnode・アナリスト)
  • 爆発的な成長を見せているDeFi(分散型金融)もビットコインに影響。
  • 「イーサリアム上でトークン化されたビットコインは1万1000BTC(約110億円)を超え、ステーブルコイン・テザー(Tether)やDeFi取引の増加によりイーサリアムネットワークの取引手数料は過去最高額に達している」(デイビス氏)

第3四半期の価格トレンド

投資家の動きと各種の指標は強気の見通しを支持しているが、マイナスの季節要因も見られる。

ビットコインの四半期ごとのパフォーマンス
出典:Skew
  • ビットコインは過去6年間のうち4年間で、その価格パフォーマンスが第3四半期(7〜9月)に著しく低下している。
  • その場合、第2四半期(4〜6月)に高いパフォーマンスを上げている。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:Glassnode
原文:Bitcoin Still Up 27% This Year Despite Dismal June Performance

おすすめ記事: