ビットコイン、10000ドル台を維持できるか──データが示すその可能性

ビットコイン、10000ドル台を維持できるか──データが示すその可能性

ビットコインが10000ドルを超えた。直近の価格上昇モメンタムは、5桁台を維持する力はあるのか?データを見る限り、その持続力はありそうだ。

ビットコインは過去12ヶ月間にわたり、1万ドルを超えた水準を維持することはなかった。しかし、7月27日に見られた暗号資産取引所におけるビットコインとステーブルコインの流れを考えると、同水準を保つ可能性はあるだろう。

ブロックチェーン調査企業チェイナリシス(Chainalysis)によると、ビットコインの取引所への流入は27日、68,970BTC増加して13万39BTCとなり、過去134日間で1日で最大幅の上昇となった。ビットコインは10%以上値を上げ11,315ドルとなり、約12ヶ月で最高水準に達した。

取引所への流入量

一般に、価格回復の兆しが見られなかったり、長期保有するための原資が不足していたり、またはポジションを清算しようとする場合、投資家はコインをウォレットから取引所に移動させる。

しかし、米ドルに連動する最大のステーブルコインである「テザー(USDT)」が、大量に取引所に流入していることから、ビットコインの買い圧力はさらに強まっていると考えられる。

ステーブルコインは、市場価値を外部の基準に連動する。通常は米ドルに連動する。テザーなどのステーブルコインは、暗号資産の購入資金に広く使われており、その時価総額は今年、増加傾向にある。テザーの時価総額は今月、100億ドルを突破した。

米ドル連動テザーとビットコインの関係

チェイナリシスによると、テザーの取引所への流入額は27日、4億4000万USDT以上増え、7億2600万USDT。

「昨日取引所に流入したビットコインに対して7億2600万ドル相当の需要があり、13億ドル相当のビットコインの売り需要とバランスした」とチェイナリシスのチーフエコノミストであるフィリップ・グラッドウェル(Philip Gradwell)氏はツイート。

実際、テザーの流入はビットコイン流入よりも少なかった。しかし、ほかにも暗号資産を購入する手段はある。法定通貨からの需要だと、グラッドウェル氏は指摘する。

取引所への流入量を鑑みると、追加供給を吸い上げるには十分な買い圧力が存在すると言える。最終的に、ビットコインは1万ドル以上の足場を確立できる可能性はあるだろう。

翻訳:下和田 里咲
編集:佐藤茂
写真:Shutterstock
原文:Bitcoin’s Latest Rally May Have Staying Power, Exchange Flows Suggest

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