これまでと違うブラックロックのETF申請、暗号資産はイーサリアムを目指す【Weekly Review:6/17~6/23】

アメリカでの規制強化の動きで市場は当面、厳しい状況が続くと思っていたところに、突然、世界最大の資産運用会社ブラックロックが「ビットコインETF」を申請とのニュース。「なぜ今、ビットコインETF?」が最初の感想でしたが、市場はポジティブに捉え、ビットコイン価格が大きく動くことになりました。

ブラックロックのビットコインETF申請:なぜこのタイミング?

「なぜ今?」というのが最初に頭に浮かんだ言葉でしたが、落ち着いて考えてみると、SECの2大取引所の提訴でビットコインは触れられておらず、「提訴はビットコインにプラス」との考え方が強くなっていました。

そう考えると、これ以上ないベストタイミング。準備は前々から進めていたでしょうけど、申請のタイミングを周到に見極めていたのでしょうか。さすが、世界最大の資産運用会社、恐るべし。

加えて、大手金融機関の暗号資産参入のニュースも続きました。

ビットコイン、2万6300ドル超え──ブラックロックのETF申請で1週間ぶりの高値

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)がビットコインETF(上場投資信託)を申請してから24時間足らずで、ビットコイン(BTC)は16日に2万6000ドルを超え、1週間ぶりの高値まで上昇した。

プロの投資家の暗号資産への関心は依然として高い:調査報告

暗号資産(仮想通貨)に対するプロの投資家の関心は、暗号資産の弱気相場や不透明な当局の規制に影響されていないことが、野村ホールディングスのデジタル資産子会社であるレーザー・デジタル(Laser Digital)の調査で明らかになった。

ブラックロックのビットコインETF申請、これまでとの違い

資産運用大手のブラックロック(BlackRock)が15日、米証券取引委員会(SEC)に申請したビットコインETF(上場投資信託)「iShares Bitcoin Trust」は、取引所間の「監視共有協定(surveillance-sharing agreement)」という仕組みによって、他の運用会社の申請よりも有利なものになるかもしれない。

GBTCのディスカウント率が縮小──前日にはブラックロックのビットコインETF申請

世界最大の上場ビットコインファンドであるグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)のディスカウント率は6月16日に縮小し、約1か月ぶりの低水準となった。前日15日には資産運用大手ブラックロック(BlackRock)が米証券取引委員会(SEC)にビットコインETF(上場投資信託)の申請を行った。

ドイツ銀行、暗号資産カストディのランセンスを申請

独銀大手のドイツ銀行は、ドイツで暗号資産(仮想通貨)カストディ事業を展開するための申請を行ったと6月20日に発表した。

「ブラックロック・ピボット」続く──ビットコイン、価格も取引高も上昇

ビットコイン(BTC)には複数のテクニカル指標で強気シグナルが出ている。「ブラックロック・ピボット」(ブラックロックのビットコインETF申請によるビットコイン価格の反転)は7日目に伸びた。

GBTC急騰、ディスカウント率は数か月ぶりの水準に縮小──ブラックロックETF申請で楽観視

世界最大の上場ビットコインファンドであるグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の価格は6月20日午前も上昇を続けた。ディスカウント率は昨年9月以来の低水準である33%まで縮小し、今年3月初めに記録した34%を下回った。

ビットコイン:2万5000ドル割れから3万ドル超えへ

Weekly Reviewでは、値動きの記事はあまり掲載していなかったのですが、今週はビットコインが大きく動きました。動きを振り返ります。

ビットコインの流動性が低下──長期投資家による蓄積の証

グラスノード(Glassnode)の非流動性供給量変動指標は、非流動性ウォレットが保有するコインの数を前月の同日と比較して測定するもので、6月19日には14万7351.58BTC(約39億ドル、約5520億円)に上昇し、12月19日以降で最多になった。非流動性エンティティが保有するビットコインの総数は過去最高の1520万7843BTCに跳ね上がり、過去4週間で21万5000BTC増加した。

ビットコイン、2万8000ドルまで上昇──今月最大のショートスクイーズに

ビットコイン(BTC)は6月20日午後、2万8000ドル超えまで上昇し、今月最大のショートスクイーズを引き起こした。

ビットコイン主導でカルダノとイーサリアムが急上昇──ショートトレーダーは1億2500万ドルを失う

ビットコイン(BTC)の上昇に合わせて、カルダノ(ADA)やイーサリアム(ETH)などの主要暗号資産(仮想通貨)は7%も急騰し、1日の上昇率は今月最大級だった。

ビットコインの動きは3万400ドルへの継続的な上昇を示唆:アナリスト

ビットコイン(BTC)は今週10%近く上昇し、2カ月間の下降トレンドを特徴づけるトレンドラインと50日単純移動平均線を突き抜けた。

ビットコイン、今年2度目の3万ドル超え──TradFi参入が後押し

ビットコイン(BTC)は21日、今年2度目の3万ドル超えを記録した。多くのTradFi(伝統的金融)プレイヤーが暗号資産(仮想通貨)への参入を進めていることを受け、市場に強気センチメントが広がった。

ビットコイン急騰でショートトレーダーは4月以来最大の損失

CoinGlassのデータによると、24時間で1億7800万ドル(約252億6600万円)相当の暗号資産(仮想通貨)に対するベットが清算され、ショートトレーダーの1日の損失は4月以来最大になった。

急上昇のビットコイン、3万100ドル超えで小休止──投資家はETFの見通しとマクロ経済データに注目で

資産運用大手ブラックロック(BlackRock)がビットコインETF(上場投資信託)を申請したことでビットコイン(BTC)は2日続けて上昇したが、現在は小休止している。

イーサリアム:アルトコインとは別?

「アルトコイン」はビットコイン以外の暗号資産という意味ですが、イーサリアムはもはや完全に別格。USの記事も「ビットコイン、イーサリアム、アルトコイン」という表現になっています。

主要暗号通貨はイーサリアムを目指す:JPモルガン

米証券取引委員会(SEC)のリップルに対する訴訟で「ヒンマン文書」が公開されたことは、イーサリアム(ETH)を後押しし、暗号資産(仮想通貨)市場でより分散化する動きを誘発する可能性が高い。JPモルガン・チェースは6月15日の調査報告書でそう述べている。

イーサリアム開発者ら、バリデーターの条件引き上げを提案──32ETHから64倍の2048ETHに

イーサリアムブロックチェーンのバリデーターになることへの関心が高まり、設定までの待ち時間が長くなっていることから、開発者らは現在の条件を大幅に引き上げることを検討している。

規制:日本にはチャンス

アメリカでの規制強化、次はステーブルコインがターゲットだとしたら、改正資金決済法が今月から施行された日本にとってはますますチャンス。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が複数の国内外企業と準備を進めていると、ブルームバーグが伝えています。国内外の「外」は、やはりあのステーブルコインでしょうか。

「執行による規制」は使い古された常套句:SEC執行ディレクター

「執行による規制(Regulation by enforcement)」は「暗号資産市場参加者やロビイストによって効果的に使われているキャッチーだが、使い尽くされた常套句」と米証券取引委員会(SEC)執行部の責任者は6月16日に述べた。

米SECの次の標的は、ステーブルコインとDeFi──独投資銀行が指摘

アメリカ証券取引委員会(SEC)による暗号資産(仮想通貨)業界の取り締まりで、ステーブルコインと分散型金融(DeFi)が次のターゲットになる可能性が高いと、ドイツの投資銀行ベレンベルク(Berenberg)が6月20日の調査レポートで述べている。

リップル、シンガポールで決済機関ライセンスの基本承認取得

リップル(Ripple)は22日、シンガポール金融管理局(MAS)から主要決済機関ライセンス(Major Payments Institution License)の基本承認を取得したと発表した。

CBDC、RWAのトークン化、Web3

大きなニュースの影に隠れましたが、CBDC、RWAトークン化、Web3でも興味深いニュースがありました。特に三井物産とアニモカの提携、どのような展開になるのでしょう。

オフライン決済を含む30以上のCBDCユースケースのテストに成功──BISとイングランド銀行

実験では、世界の中央銀行を束ねる国際決済銀行(BIS)のロンドン・イノベーション・ハブとイングランド銀行が、オフライン決済を含む30以上の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の使用例をテストするために、33のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を開発した。

三井物産、アニモカブランズと提携

三井物産は、web3大手のアニモカブランズ(Animoca Brands(アニモカブランズ )と資本業務提携および戦略的パートナーシップに関する覚書を締結したと6月19日発表した。

現実資産のトークン化は5兆ドル規模の機会をもたらす:バーンスタイン

トークン化のメリットはシンプルで、このプロセスは運用の効率化と流動性とアクセシビリティの向上をもたらすと投資会社のバーンスタイン(Bernstein)は6月20日の調査報告書で述べている。

ナイキが人気ゲーム「フォートナイト」とコラボ、「Airphoria」を展開

ナイキのWeb3プラットフォーム「.SWOOSH」が人気オンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」と提携し、プレイヤーにデジタルスニーカーを報酬として与える新しいバーチャル体験「Airphoria」を開始する。フォートナイトには過去30日で2億4000万以上のユーザーがログインしており、.SWOOSHに大量のユーザーが訪れることになる。

今週も最後に2つ…

個人的に気になった記事、今週も2つ。やはりアジアでの動きが気になります。スーパーアプリ「グラブ(Grab)」は、暗号資産にどうコミットしてくるのか要注目です。

ジェミナイ、アジア太平洋地域での拡大計画──「次の成長の波」を捉える

暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)は「暗号資産の次の成長の波」をけん引する地域として、アジア太平洋(APAC)での拡大を計画している。

シンガポール金融規制管理局、デジタルマネーの共通プロトコルを提案──アマゾン、グラブなども協力

シンガポール金融管理局(MAS)は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)やトークン化された銀行預金などのデジタルマネーを分散型台帳で利用するための基準を提案した。


少し前まで「今回の冬は長引く」と言われていました。まだ冬は続いていますが、ニュースには事欠きません。先週お伝えした「XRPアーミー」の長文記事、突発的なニュースに押し出されてしまいました…。

|文・編集:増田隆幸
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