GMOクリックで不正アクセス、149万円流出/FX各社「トルコリラ相場への注意喚起」ほか──10/25〜10/31のFXニュース

GMOクリックで不正アクセス、149万円流出

GMOクリック証券は10月26日、外部からの不正アクセスを受け、顧客口座から149万円が流出したと発表した。起きたのは2020年9月7日で、被害口座は一つ。何者かが不正に取得したIDとパスワードでアクセス、出金先の銀行口座を変更して出金したと見られる。アクセス元のIPアドレスや操作ログを調べたが、同社からIDやパスワードが流出したことは確認されなかったという。

この事件を受けて、今後は出金先の変更や出金手続をする際に二段階認証を求めるようにする。同社は「取引画面内の手続が複雑となりますが、セキュリティ強化のための措置ですので、何卒ご理解ご了承くださいますようお願いいたします」としている。

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外為どっとコム「外貨ネクストネオ」モバイル版の提供を終了へ

外為どっとコムは10月28日、ガラケー(フィーチャーフォン)専用取引ツール「モバイル版」の提供を終了、モバイル版Webサイトも閉鎖すると発表した。終了予定は2020年12月頃としている。なお、パソコンやスマートフォン版の取引ツールは引き続き提供される。

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SBI FXトレードなどがトルコリラ相場変動への注意を喚起

SBI FXトレードは10月29日、トルコリラ相場変動への注意を喚起した。トルコ中銀が10月22日、金利据え置き(利上げ見送り)を決定。市場の想定外だったことからトルコ・リラ相場は大幅下落が続いている。

同社は、「対円、対ドルだけにとどまらず対ユーロでも連日安値を更新する展開の中、エルドアン大統領が仏風刺画殺人事件対応でマクロン仏大統領を批判、フランス製品不買運動を煽り、フランス側もこの動きを批判して両者の対立が深刻化」していると分析。「今後の情勢次第では、更なる相場の乱高下が予想されますのでご注意ください」とした。

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「バイデン大統領になればトルコへの締め付けが一段と厳しくなるかも」

また外為どっとコムもこれに先立つ10月28日に注意喚起。外為どっとコム総合研究所 調査部長の神田卓也氏は、「利上げ見送り以外にも、海洋資源権益を巡るEUとの対立や、アルメニアとアゼルバイジャンの紛争、さらにはロシア製地対空ミサイルの試射に対する米国の反発など、リラの弱材料には事欠かないのが実情」とした上で、「次期米大統領にバイデン氏が就任すれば、米国のトルコへの締め付けが一段と厳しくなるとの見方もある」と紹介。その上で、「当面、リラ相場には下値不安がくすぶり続けそうだ」と分析している。

文:CoinDesk Japan編集部
編集:濱田 優
画像:Shutterstock.com