アップル共同創業者、デジタル資産で省エネを支援──“ウォズニアック・トークン”を発行

アップルの共同創業者で知られるスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)氏は、暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーンを活用したエネルギー効率化プロジェクトへの投資を促す「Efforce」を設立した。

Efforceは、これらのプロジェクトの資金調達を合理化するため、独自トークン「WOZX」を発行。投資家はトークンを購入することでプロジェクトに資金を提供することができる。

トークンは今週、暗号資産取引所のHBTCに上場し、ビッサムグローバル(Bithumb Global)への上場も予定されている。Efforceによると、WOZXの市場価値は上場により、10倍の9億5000万ドル(約990億円)に達したという。

トークンとエネルギークレジットの流通

Efforceによると、エネルギーサービス企業(ESCO)は銀行と取引できず、資本へのアクセスが限られる傾向があるという。銀行には投資のリターンを適切に評価するための技術的な専門知識が不足しているためだ。

ESCOは、Efforceにプロジェクトを登録することで、プロジェクトの検証、投資の必要性の評価、リターンの計算、エネルギー・パフォーマンス・コントラクトの作成が可能になる。

同社のブロックチェーン上には“スマートメーター”があり、各プロジェクトのエネルギー削減量を測定し、エネルギークレジットに変換する。その後、投資家に配布される。投資家はクレジットを使用、あるいは売却できる。

「我々は、誰もが世界中のエネルギー効率化プロジェクトに参加し、利益を得ることができる初めての分散型プラットフォームとしてEfforceを設立した。Efforceは有意義な環境変化を生み出すことができる」とウォズニアック氏は声明で述べた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:スティーブ・ウォズニアック氏(Shutterstock)
原文:Apple Co-Founder Wozniak’s New Venture Lists Token to Help Fund Energy Efficiency Projects