グッゲンハイムCIO:ビットコインの3万ドル維持は困難、機関投資家の需要不十分

米投資会社グッゲンハイム・パートナーズで最高投資責任者(CIO)を務めるスコット・マイナード氏は、暗号資産のビットコインが3万ドル水準を維持するには、現在の機関投資家の需要は十分でないと発言した。

マイナード氏は27日、ブルームバーグTVに出演し、ビットコインの現在の価格水準を正当に反映する十分な機関投資家の需要は不十分だとコメント。「実際、3万5000ドルを維持するだけの機関投資家の需要は、市場にはない。3万ドル水準でさえも難しい」と述べた。

マイナード氏は数週前にビットコインは数十万ドルの値がつくべきとコメントしたばかり。

北米の一部の投資会社や民間企業は昨年、資金の一部をビットコインに投下する動きを強めてきた。暗号資産市場では、機関投資家の需要が、昨年末の価格高騰の一因になったと言われてきた。

米銀最大手JPモルガン・チェースのアナリストは今月、ビットコインが4万ドルの水準を取り戻さなければ、弱気(bearish)センチメントがさらに強まる可能性があると分析している。

ビットコインは昨年12月頃から値を上げ、2週間で2万ドルから4万2000ドルまで高騰した。価格は今月9日から25%下落し、現在は3万1000ドル近辺で推移している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:佐藤茂
|画像:ニューヨーク・ウォール街(Shutterstock)
|原文:Guggenheim CIO Says Institutional Demand Not There to Sustain Bitcoin Above $30K