コインチェック、欧州ファントークン取引のchilizと連携開始

国内で約225万人が登録する暗号資産取引所のコインチェック(Coincheck)が、欧州のサッカークラブが発行するファントークンを取引できるプラットフォームを運営するchilizとの連携を開始した。

マネックスグループの子会社であるコインチェックは1日、連携を通じて、chilizのプラットフォーム「Socios.com」で利用できるトークン(NFT)を3月末までに、コインチェックの「NFTマーケットプレイス」で取り扱えるよう検討を進めていくと発表した。

chilizが開発した消費者向けアプリの「Socios.com」は2019年にローンチされ、これまでに欧州のFCバルセロナやACミラン、ユベントスを含む21のクラブチームと提携を結んでいる。ファンは、応援するクラブチームのファントークンを購入・保有することで、チームとより密接につながることができる。クラブチームが行う投票イベントへの参加権や、公式ショップでの優待などを取得するが可能だ。

コインチェックは昨年8月、NFT(ノンファンジブル・トークンの略)を暗号資産と交換できる「NFTマーケットプレイス」の創設の検討を開始。実現すれば、国内の暗号資産取引所では初となる。

ファントークンを通じて、クラブチームとファンとのエンゲージメントを強める取り組みは、欧州を中心に導入ケースが増加している。日本においても、Jリーグプロサッカークラブの湘南ベルマーレが1月、ファントークンの発行・販売を通じた資金調達を導入すると発表している。

|編集:佐藤茂
|画像:コインチェックの発表文より
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