ビットコインのボラティリティは価格上昇のハードル:JPモルガン

ビットコイン(BTC)が価格上昇を続けるには、ボラティリティを抑える必要があると米投資銀行大手JPモルガン・チェースのアナリストは述べている。

ロイターが16日に報じたJPモルガンのリサーチノートによると、アナリストはゴールドと比べて高いビットコインのボラティリティに注目し、現在の価格水準を超えて上昇を続けるための障害になると指摘した。

「ビットコインの3カ月リアライズド・ボラティリティ、つまり実際の価格変動率は87%。一方、ゴールドは16%にとどまる。リスクを秘めていると言われている」(同リサーチノート)

ビットコインはますます「デジタルゴールド」と表現されるようになっているが、懐疑論者は、機関投資家のポートフォリオに広く受け入れられるためには、ボラティリティが高すぎると考えている。

それでも、電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)やデータ管理・分析サービスのマイクロストラテジー(Microstrategy)など、複数の米上場企業は、ここ数カ月で保有する現金をビットコインに替え、資産を分散させている。

暗号資産トレーダーは、他の大手企業もこうした動きに追随する可能性が高いと述べる一方で、JPモルガンは、ビットコインの激しい価格動向によって、企業はビットコイン投資を行わない可能性があるとしている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin’s Price Volatility May Hamper Its Progress Above $50K, JPMorgan Says