KPMG、機関投資家向け新サービスを発表──暗号資産企業2社と提携

世界4大会計事務所の1つのKPMGは、ビットゴー(BitGo)とコインメトリクス(Coin Metrics)と共同で機関投資家をターゲットにした暗号資産(仮想通貨)領域の新サービスを始める。

3社が18日に発表した内容によると、新サービスは、KPMGの暗号資産マネジメントツール「Chain Fusion」と、ビットゴーのカストディ(保管・管理)技術、コインメトリクスのデータ・情報製品を「統合したサービス」だという。

新サービスの開始に伴い、コインメトリクスは、ビットゴーの既存顧客と潜在顧客を対象に、ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーン上のリスク管理と監視を行う「FARUM」の提供を始めると発表した。

同社ウェブサイトによると、FARUMは、ネットワーク攻撃やトランザクションの再編成(リオーグ)、手数料の変動リスク、ネットワークの異常リスクを特定するためのツールをユーザーに提供することを目指している。

戦略的パートナーシップ

今回の統合サービスの提供は、昨年10月にKPMGとコインメトリクスが締結した戦略的パートナーシップの一環だ。両社は、機関投資家を支援するためのデータ、インサイト、独自分析などの提供を目指している。

両社は、システムインテグレーション、リスクマネジメント、コンプライアンスにおけるノウハウを通じた機能を提供することで、機関投資家による導入サイクルを大幅に短縮する方針だ。

「カストディ、データ、リスク/コンプライアンス、セキュリティを統合ソリューションとして提供することは、コア機能の統合における大きな一歩となった」とKPMGのアルン・ゴッシュ(Arun Ghosh)氏はコメントした。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:KPMG, BitGo, Coin Metrics Launch New Offering to Drive Institutional Adoption