独証券取引所にリップルとライトコイン連動ETN上場

ドイツ2位の証券取引所、ベールゼ・シュトゥットガルト(Boerse Stuttgart)は、リップル(XRP)、およびライトコイン(LTC)の価格を追跡する上場投資証券(ETN=Exchange-Traded Notes )取引の提供を始めた。

同取引所は 2019年5月12日(現地時間) 、XRP、LTCの対ユーロおよび対スウェーデンクローナ価格それぞれを追跡する4種の証券が同取引所で売買可能となったことを発表した。これらの証券を発行するのはスウェーデンに拠点を置く、XBTプロバイダー(XBT Provider)。

ETNとは、上場投資信託(ETF)のように証券取引所で取引され、特定の指標に連動するが、資産の裏付けを持たない証券。これらの商品は、直接購入をせずに、仮想通貨などの資産クラスに投資することを可能とする。

「仮想通貨には大きな関心が集まっています」と同取引所のブルーチップ・ファンド取引担当ディレクター、ユルゲン・ディートリヒ(Jürgen Dietrich)氏は語る。このようなETNにより、ドイツの投資家は「初めて」2つの仮想通貨の「将来的な価格動向 」を追えるようになる。

XRP連動ETNおよびLTC連動ETNは、同取引所にて午前8時から午後10時(中央ヨーロッパ標準時間)の間で取引可能となる。

今回の発表によると、4つのETNはすでにベールゼ・シュトゥットガルトの完全子会社、ノーディック・グロース・マーケット取引所で上場しており、スウェーデンでは4月から取引されている

今年4月、スイスの証券取引所(SIX)もXRPの価格に連動した上場投資商品(ETP=Exchange-Traded Product)を上場させている。SIXに上場している仮想通貨ETPは全部で4つ。XRP連動ETP「AXRP」、イーサリアム(ETH)連動ETP「AETH」、ビットコイン(BTC)連動ETP「ABTC」、そして時価総額および流動性の面で上位5種の仮想通貨で構成される指標「Amun Crypto Basket Index」に連動するETP「HODL」だ。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Boerse Stuttgart image via Shutterstock 
原文:Exchange-Traded Notes for XRP, Litecoin Launch on Boerse Stuttgart