JPモルガン、暗号資産企業株の投資ファンドを検討

米銀最大手のJPモルガン・チェースは、金融機関がデジタル金融への進出に遅れをとるリスクを指摘してきたが、同行は暗号資産に関連する企業に投資するファンドの組成を検討している。

JPモルガン・クリプトカレンシー・エクスポージャー・バスケット(J.P. Morgan Cryptocurrency Exposure Basket)は、ビットコイン投資で知られるマイクロストラテジー(20%)、決済大手のスクエア(18%)、マイニング企業のライオット・ブロックチェーン(15%)、半導体大手のエヌビディア(15%)など合計11社に対してロングポジション(買い持ち=強気の投資姿勢)を取る。目論見書を見ると、暗号資産には直接投資しない。

CoinGeckoによると、目論見書はウォール街の伝統的金融機関が、1兆7000億ドル規模にまで拡大した暗号資産市場への新たな投資手法を顧客に提供しようとするものだと述べている。

目論見書によると、手数料は1.5%で、取扱は最低1000ドルから。満期日は2022年5月。

JPモルガンの過去の当局への提出書類を調べたところ、暗号資産企業に関連した投資商品は今回が初めてとなる。米CoinDeskはJPモルガンの広報担当者にコメントを求めたが返答はまだない。

J.P. Morgan Cryptocurrency Exposure Basketの保有株式

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:JPMorgan to Launch ‘Cryptocurrency Exposure Basket’ of Bitcoin Proxy Stocks