ビットコインとインフレ率、市場が10日の米国統計に注目する理由

ビットコインとインフレ率、市場が10日の米国統計に注目する理由

FRB(米連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長が先週にインフレ懸念を一蹴した際、市場参加者は逆の見方をしていた。

つまり、米国の10年国債利回りの最近の上昇と、期待インフレ率を示す指標である、いわゆる「ブレークイーブンインフレ率」は、経済成長の見通しに対する強い関心の高まりを反映しているが、同時に物価上昇が加速する可能性への懸念も反映している。

この問題はビットコインのトレーダーにとっても極めて大きな問題だ。なぜなら、ビットコインが、FRBが新型コロナウイルスに関連する対策として投下した数兆ドルものお金が招くインフレに対する潜在的なリスクヘッジになると、多くのトレーダーは考えているからだ。

3月10日、米労働省労働統計局(Bureau of Labor Statistics)が2月の消費者物価指数(CPI)を発表する。ビットコイントレーダーはインフレ圧力の高まりを知ることになるだろう。

金融データを扱うファクトセット(FactSet)によると、エコノミストやアナリストは、CPIが過去12カ月間に1.7%上昇し、前月の1.4%から上昇が加速したと予測しているという。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは、前年同月比1.4%上昇、1月と同程度と予想されている。こうした上昇率は依然として低いと考えられているが、将来のインフレ率予想は上昇している。

ニューヨーク連銀(Federal Reserve Bank of New York)が2月に実施した家計調査によると、消費者の1年後の予想インフレ率は3%に上昇し、2014年7月以来の高水準となった。

ドイツ銀行が7日発表したレポートによると、「インフレリスクは上昇方向に偏っている」という。

ドイツ銀行によると、米国債のインフレ調整後利回りの急上昇は、予期せぬ金融引き締めのリスクを表し、市場に課題を突きつける可能性があるという。「我々は当面の間、市場が金融引き締めのタイミングを前倒しさせる可能性は限られていると見ている」。

債券利回りの上昇は経済成長とインフレにたいする市場の期待を反映している。
出典 : St. Louis Fed

|翻訳:新井朝子
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像: Creative Commons, modified by CoinDesk
|原文 Inflation Rate, Closely Tracked by Bitcoin Traders, Probably Accelerated in February

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