米ブラックロックがビットコイン先物取引を開始、米取引所コインベースのナスダック上場日が決定ほか──4/2~4/8の暗号資産・ブロックチェーンニュース

3月31日──米ブラックロック、ビットコイン先物取引を開始

世界最大の資産運用会社、米ブラックロック(Blacklock)がビットコイン(BTC)の先物市場に参入した。3月31日に公開された規制当局への提出書類で明らかになった。

本件に詳しい関係者は、ブラックロックが今年初め、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物に650万ドルを投資したと米CoinDeskに語った。

ブラックロックは今年1月、「BlackRock Global Allocation Fund」と「BlackRock Funds V」の2つのファンドを通じたビットコイン先物への投資について、米証券取引委員会(SEC)に目論見書を提出していた。

4月1日──米コインベース、14日にナスダック上場へ──時価総額は11兆円超か

暗号資産(仮想通貨)取引所を運営する米コインベース(Coinbase)は4月1日、14日にナスダックに上場すると発表した。

上場時の株価は300ドル〜350ドルで推移すると予想され、同社の時価総額は約1000億ドル(約11兆円)になると見られている。

4月1日──モルガン・スタンレー、複数の投資信託でビットコインに間接投資:SEC提出書類で明らかに

米投資銀行のモルガン・スタンレーは、一部の投資信託において、現金決済の先物やグレイスケール・インベストメンツが運営するビットコイン信託を通じた間接的なビットコイン(BTC)投資を始める。4月1日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。

提出書類によると、各ファンドは総資産の最大25%をビットコインに割り当てることができるという。発表時点では、ビットコイン投資を開始したファンドがあるかは分かっていない。モルガン・スタンレーは詳細についてのコメントを控えた。

4月5日──NBAのサクラメント・キングス、報酬をビットコインで──オーナーが発言

全米プロバスケットボールNBAのサクラメント・キングスは、選手とスタッフに報酬をビットコイン(BTC)で支払う計画を明らかにした。チームオーナーのヴィヴェク・ラナディベが5日、音声SNSのClubhouseで発言した。

米CoinDeskの取材によると、ラナディベ氏は今週末に予定していた発表の内容を先にClubhouseで予告したようだ。このニュースは先にツイッターに投稿されていた。

4月5日──米マイクロストラテジー、ビットコインを追加購入──保有量は約2450億円分

米ビジネスデータ管理・分析サービスのマイクロストラテジーは5日(米東部時間)、約1500万ドル(約16.6億円)の現金で253BTCのビットコインを追加購入したことを明らかにした。

今回の追加取得で、マイクロストラテジーが保有するビットコインは22億3000万ドルに相当し、平均価格は2万4311ドルとなった。ビットコインは5日夕(日本時間)、5万8015ドル近辺で推移している。

4月5日──ビットコインの無料送受信が可能なアプリ「Links」リリース──気軽な投げ銭、仮想通貨管理を実現

分散型技術を活用した次世代プラットフォームの開発を行うLinks株式会社は4月5日、暗号資産を無料で送受信できるコミュニケーションアプリ「Links」をリリースした。

チャットルームにてビットコインの投げ銭機能を利用できるほか、携帯電話番号と6桁のPINコードのみで安全かつ簡単に暗号資産を管理できるという。投げ銭の送受信には手数料がかからず、0.1円単位未満の即時送金が可能だ。

4月6日──通信制の角川ドワンゴ学園N高等学校、ブロックチェーン卒業証書を発行

ブロックチェーンを用いた証明書を発行するLasTrust株式会社は4月6日、角川ドワンゴ学園N高等学校の卒業生約4300名に、ブロックチェーン卒業証書の提供を行った。

ブロックチェーン卒業証書は、スマホやウェブブラウザ上で閲覧・管理、SNSへのアップロードなどが可能で、改ざんできない公式なデジタル証明書として利用できるメリットがあるという。紙の証明書に比べて発行コストが安く、コロナ禍でも非接触で公式証明書の授与が可能だ。

今回のブロックチェーン卒業証書は、LasTrust社のブロックチェーン証明書発行SaaS「CloudCerts(クラウドサーツ)」から発行された。

4月7日──暗号資産取引所OKCoinJapan、ビットコイン建て現物取引サービスを開始へ

暗号資産取引所OKCoinJapanは4月7日、ビットコイン建ての現物取引サービスを新たに始めると発表した。サービス開始は4月15日予定で、新たなビットコイン建てのペアは次の通り。

・BCH/BTC
・ETH/BTC
・ETC/BTC
・LTC/BTC

これにより、同社では日本円建て・ビットコイン建ての計9種類の通貨ペアが利用できるようになる。

4月7日──コインチェック、オーエムジー(OMG)を取り扱い開始

暗号資産取引所コインチェックは4月7日、新たにオーエムジー(OMG)の取り扱いを開始したと発表した。対象サービスはコインチェックでの送金・受取・購入・売却、および積み立てサービス、貸仮想通貨サービスだ。

オーエムジーはユーザーや企業向けに、通貨や資産の管理、送金などを低コストで行える分散型ソリューションの提供を目的としたOMG Networkの運用で用いられる暗号資産。送金遅延やネットワーク手数料高騰が起こりやすいイーサリアムのスケーラビリティ問題解決に向けたプロジェクトだ。

4月8日──日本円ステーブルコイン「JPYC」、暗号資産データサイトのCoinMarketCapへ追加

日本暗号資産市場株式会社は4月8日、同社が発行する日本円ステーブルコイン「JPYC」が暗号資産の市場データを取り扱うサイト「CoinMarketCap」に追加されたと発表した。

CoinMarketCapは1000種類以上の暗号資産やトークンの時価総額や取引の動向などの市場データを一覧できるサイトで、対応言語数も多いことから世界中のユーザーが活用している。同社は今回の銘柄追加を受け、JPYCの国際的な認知度が高まっていることから今後も普及活動を続け、国内外問わず多くのプロジェクトと連携を目指すという。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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