ビットコインが600万円を回復、米長者番付に暗号資産ビリオネアが7人──10/2~10/8の暗号資産・ブロックチェーンニュース

10月1日 NFT販売額、3Qは1兆円超え──前年同期比700%超

第3四半期(7−9月期)のNFT(ノンファンジブル・トークン:非代替性トークン)販売額は107億ドル(約1兆2000億円)にのぼり、前年同期比で700%以上の増加となったことがブロックチェーン分析会社DappRadarのレポートで判明した。52億ドル以上の販売額を記録した8月が成長の原動力となったという。

10月1日 米グレイスケール、ソラナをファンドに追加

暗号資産(仮想通貨)投資ファンドを運営する米グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)は10月1日、ソラナ(SOL)とDeFi(分散型金融)トークンのユニスワップ(UNI)をDigital Large Cap Fundに追加した。

10月2日 ポリゴンのアクティブ・ユーザー数、イーサリアム超え

polygonscanのデータによると、イーサリアムのレイヤー2ソリューション「ポリゴン(Polygon)」の1日あたりのユニーク・アクティブ・アドレス数は10月2日、過去最高の56万6516まで上昇し、初めてイーサリアムを超えた。イーサリアムのアクティブ・アドレス数は2日、52万7158だった。

ノンファンジブル・トークン(NFT:非代替性トークン)とゲームの人気がポリゴンのユーザー数を増加させたと投資家のスペンサー・ヌーン(Spencer Noon)氏は述べた。

10月3日 人気DeFiのコンパウンドにバグ、3日朝には約24億円が流出

DeFi(分散型金融)プラットフォームのコンパウンド(Compound)で、流動性マイニングの報酬を分配するプログラムにバグが見つかり、報酬の一部が流出している。3日朝には報酬プログラムに積み上がった資金は6600万ドル(約73億円)に達し、今も増加している。

10月4日 暗号資産ファンド、7週連続の流入超

コインシェアーズ(CoinShares)が4日発表したレポートによると、暗号資産(仮想通貨)ファンドは10月1日までの1週間で9000万ドルの流入超となった。流入超は7週連続。

ビットコイン(BTC)ファンドは6900万ドルの流入超。3週連続で流入超となり、流出が目立った過去数カ月間の傾向は逆転しつつある。

10月4日 米SEC、USDCを手がけるサークルを捜査

サークル・ファイナンシャル(Circle Financial)は米証券取引委員会(SEC)の捜査を受けている。同社が4日、明らかにした。

ステーブルコイン「USDコイン(USDC)」を手がけるサークルは、SECから2021年7月に捜査に関する召喚状を受け取ったことを規制当局への提出書類に記した。「当社の保有資産、顧客プログラム、運用に関する文書および情報」が要求されているという。

10月4日 「大きすぎて無視できない」バンカメ、暗号資産のレポート発行

米銀大手のバンク・オブ・アメリカは4日、暗号資産(仮想通貨)の調査レポートの発行を開始した。同行は約3カ月前に暗号資産リサーチチームを結成した。

調査対象として同行は、決済プロバイダーや銀行から、各種サービス会社やメディアをあげている。同行のプレスリリースによると暗号資産市場の規模は約2兆ドル、ユーザー数は約2億人にのぼり、「無視するには大きすぎる」という。

10月4日 アクシー・インフィニティがシリーズBで166億円調達、企業評価額3340億円

ブロックチェーンを使ったプレー・ツー・アーン(プレーして稼ぐ)ゲーム「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」の開発・運営を手がけるベトナムのスタートアップ「Sky Mavis」は、企業評価額30億ドル(約3340億円)のシリーズBの資本調達ラウンドで約1億5000万ドル(約166億円)を調達している。The Informationが4日伝えた。ラウンドはアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz/a16z)が主導しているという。

10月4日 アクシー・インフィニティ(AXS)が史上最高値──先週から2倍に

「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」のトークン「AXS」は4日夜、24時間で41%上昇し、153ドル付近の史上最高値を記録した。5日朝時点では135ドル付近となっている。

9月30日には、アーリーアダプターに対して6000万ドル相当のトークンを配布すること、およびステーキング機能の開始を発表。TradingViewのデータによると、30日の発表以来、価格は73ドルから約2倍になっている。

10月4日 FRB、デジタルドルの検討を開始:報道

米連邦準備制度理事会(FRB)は中央銀行デジタル通貨(CBDC)導入のリスクとチャンスについての検討を開始する。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。

10月4日 ソラミツ、ラオス中央銀行とCBDCの検討開始

ソラミツは10月4日、ラオス中央銀行とともに中央デジタル通貨(CBDC)発行の可能性に関する具体的な研究を開始すると発表した。同社は、2020年10月よりカンボジア国立銀行との共同開発によりCBDC「バコン」の実運用を開始している。

10月5日 ゲンスラーSEC委員長、公聴会で証言

米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は10月5日、下院金融サービス委員会の公聴会に出席。19人の委員会メンバーが、暗号資産(仮想通貨)規制についてゲンスラー委員長に質問を浴びせた。

既存の5000〜6000の暗号資産の「大半」は証券の定義に当てはまり、そのためSECの規制対象となると、ゲンスラー委員長は証言。前任のジェイ・クレイトン氏と同様の立場を展開した。またステーブルコインを、暗号資産「カジノ」の「ポーカーのチップ」にたとえる過去の発言を繰り返した。

10月5日 米長者番付、暗号資産ビリオネアが7人──前年の1人から大幅増

米フォーブス(Forbes)が5日発表したアメリカの長者番付「フォーブス400」に7人の暗号資産ビリオネアがランクインした。前年の1人(リップル共同創業者のクリス・ラーセン氏)から大幅に増加した。

7人の推定純資産の合計は550億ドル(約6兆1400億円)。なかでも推定225億ドル(約2兆5100億円)の資産を持つ29歳のサム・バンクマン-フリード氏は、30歳以下のビリオネアとしてはフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏以来の最もリッチなビリオネアとなった。

  • 1位 サム・バンクマン-フリード氏
  • 2位 ブライアン・アームストロング氏
  • 3位 クリス・ラーセン氏
  • 4位 (2人)ウィンクルボス兄弟
  • 6位 フレッド・エアサム氏
  • 7位 ジェド・マケーレブ氏

10月5日 スクウェア・エニックス、初のNFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」発売へ

スクウェア・エニックスは10月5日、ブロックチェーン技術を活用したNFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」の第一弾を発売すると発表した。

キャラクターシールと4コママンガシールの2種類があり、購入したNFTデジタルシールは背景やフレーム等でカスタマイズできるという。価格は1枚500円(税込)で、10月14日より発売される。

10月6日 約1800億円のビットコインを数分間で購入──価格上昇はくじらが後押し:データ

韓国のブロックチェーンデータ会社CryptoQuantによると、協定世界時6日13時11分〜16分の間に中央集権型取引所のスポット(現物)市場で大量のビットコイン購入があったという。

10月6日 ビットコインを保有し続けるマイナー

ビットコインが5月以来となる5万5000ドル超となるなか、マイナー(マイニング事業者)はバランスシートを強化するためにマイニングしたビットコインを保有し続けている。

ライオット・ブロックチェーンは6日、9月30日時点で3534ビットコインを保有し、8月から406ビットコイン増加したと発表した。一方、競合のマラソン・デジタルは4日、9月に340.6ビットコインをマイニングし、現在7035ビットコインを保有していると述べた。

10月6日 ラ・リーガに続きブンデスリーガと提携、サッカーNFTゲームのSorare

9月、スペインのラ・リーガ(リーガ・エスパニョーラ)と提携したNFTサッカーゲームのソラーレ(Sorare)が、今度はドイツのブンデスリーガと提携した。

今回の提携でソラーレは、世界に35億人以上のファンがいるとされる世界「ビッグ5」のサッカーリーグの2つと提携したことになる。またソラーレはすでに世界の多くのトップサッカーチームと個別にも提携している。

10月7日 ビットコイン、600万円を回復

ビットコイン(BTC)は、9月の低迷の後でマーケットに強気姿勢が戻り、日本時間7日8時30分時点では5万5000ドル付近、日本円では610万円付近となった。

10月7日 ダッパーラボとチェイナリシスが提携

チェイナリシスは10月7日、ダッパーラボは顧客確認ツールの「Chainalysis KYT」とコンプライアンスツールの「Chainalysis Reactor」を使用し、犯罪の疑いがある取引を検知し、詳細な調査を行うと発表した。ダッパーラボは、NFT人気が広まるにつれて、不正行為が増加する可能性があると予想している。

10月8日 柴犬コインが急騰

「ドージキラー」を自称する「柴犬コイン(SHIB)」は、CoinGeckoのデータによると、1週間で約400%上昇し、時価総額でみると13位となった。

米EV大手テスラのイーロン・マスクCEOのツイートが価格を吊り上げたのではないかといわれているが、ブロックチェーンデータを見ると、今回の突然の上昇は大口保有者、いわゆる「クジラ」の動きが引き起こし、「柴犬アーミー(SHIBArmy)」と呼ばれる個人投資家が続いたようだ。

CME、ビットコイン先物の建玉で第2位に──機関投資家の需要拡大

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)がビットコイン先物の建玉ランキングで第2位に躍り出た。CMEは機関投資家の需要を表しているといわれており、これは要注目だ。

さらに先月の4位からの急上昇は、2020年10月〜12月にビットコインが機関投資家の需要拡大で4倍の4万ドル近くまで上昇した際に、同取引所が第1位となったことを思い起こさせる。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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