エルサルバドル、国民に30ドル相当のビットコインを配布──9月7日から法定通貨に

ビットコイン(BTC)を法定通貨とするエルサルバドルの法律は、9月7日に施行される。ナジブ・ブケレ大統領が24日、国民向けの演説の中で発表したとロイターが25日に伝えた。

現地ニュースサイトのelsalvador.comによると、政府は公式デジタルウォレット「Chivo」を発表、ダウンロードした国民には30ドル相当のビットコインが配布されるという。

ブケレ大統領は、30ドル相当のビットコインはウォレットの顔認証機能を使って本人確認が行われた後、ウォレットに送付されると動画を使って説明した。

ビットコインを法定通貨とする法案は6月9日、エルサルバドルの議会で賛成62人、反対19人、棄権3人という圧倒的多数で可決された。エルサルバドルにおいてビットコインは、現在、法定通貨として使われている米ドルと同等のものになる。

法案には、エルサルバドルの憲法に違反しているとの意見もあり、反対の声が高まっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:ナジブ・ブケレ大統領(Gobierno Danilo Medina/Flickr)
|原文:El Salvador’s Bitcoin Law Effective September, E-Wallets to Get $30 Worth of Crypto