イーサリアム「ロンドン」アップデート完了、JPモルガンがビットコインファンド提供か──7/31~8/6の暗号資産・ブロックチェーンニュース

7月30日 中国・雲南省の企業、ブロックチェーンベースのシステムで約640億円を国際送金:報道

中国・国家外貨管理局が開発したブロックチェーンベースのシステムを使って、雲南省の輸出企業各社は5億8000万ドル(約640億円)の国際送金を行った。国営の地元紙「春城晩報」が30日に伝えた。

同紙によると、システムは2020年12月に稼働、6月時点で208社が利用し、638件の取引を行った。国際送金にかかる時間は最長2日から15分に短縮されたという。

7月31日 ビットコイン、10日連続上昇は2013年以来

ビットコインは7月31日に下落したものの、7月21日から30日まで、2013年以来となる10日連続の上昇となった。

7月31日 米FTX、MLBでホームラン予想企画──賞金は10万ドルのビットコイン

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所FTXと米大リーグ(MLB)は10万ドル(約1100万円)相当のビットコインを賞金にしたキャンペーンを実施した。

「MLB Moonblasts Pick ‘Em」と名づけられたキャンペーンでは、今シーズンの残り期間、どの選手が最長飛距離のホームランを打つかを予想。正解者1名には10万ドル相当のビットコイン(BTC)または現金が贈られる。

7月31日 暗号資産取引への規制強化を継続:中国人民銀行

中国人民銀行は7月31日、2021年上半期の金融政策の進捗と下半期の取り組みについての会議の結論を発表。暗号資産取引に対する規制強化を続け、2017年以降で最も厳しい取り締まりを継続すると述べた。

8月1日 スクエア、ビットコイン売り上げは前年同期比200%増:第2四半期決算

米決済大手スクエア(Square)は1日、2021年第2四半期(4−6月期)決算を発表、「Cash App」アプリのビットコイン(BTC)売上は前年同期の8億7500万ドルから200%増の27億2000万ドル、利益は1700万ドルから5500万ドルとなったと発表した。

8月1日 記録的な週末となったNFT市場

NFTマーケットプレイス大手のOpenSeaは、7月31日、8月1日の2日間で記録的な取引高となった。データサイトのDappRadarによると、取引高は7月31日に3500万ドル、8月1日に4900万ドルに達したという。7月31日を除くと、OpenSeaの7月の1日あたりの平均取引高は830万ドル、最高額は7月17日の1440万ドルだった。

8月2日 イーサリアム、12日連続上昇──「ロンドン」への期待後押し

コインベース(Coinbase)のデータによると、イーサリアムは2日、12日連続の価格上昇となった。ビットコインの3万ドルからの価格回復のほかに、8月4日に予定されているアップデートに後押しされた可能性がある。

8月2日 暗号資産ファンド、4週連続の流出超──価格上昇のなか利益確定の動き

暗号資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)が2日発表したレポートによると、30日までの1週間で暗号資産ファンドは1950万ドルの流出超、市場が大幅な上昇を見せたにもかかわらず、4週連続だ。

8月3日 「ICOは証券」SEC委員長、前任者の見解を踏襲──ビットコイン先物ETFの可能性には言及

米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長は3日、かつて「私が見たICOはすべて証券」という言葉を残した前委員長のジェイ・クレイトン氏に同意すると述べた。

ゲンスラー氏はまた、SECのETF(上場投資信託)への姿勢についても簡単に触れ、投資信託など暗号資産に投資するプロダクトはすでに存在すると指摘。投資家保護を法律に明記することの重要性を訴えた。

8月3日 発電所、マイニング機器──北米で大規模投資が進むビットコインマイニング

再生可能エネルギーによるビットコイン(BTC)マイニングを手がけるストロングホールド・デジタル・マイニング(Stronghold Digital Mining)は、ペンシルベニア州で2つ目の発電所を購入、さらに3つ目の施設を取得するために「現在交渉中」と発表した。

マラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings)は2日、ビットメイン(Bitmain)からAntminer S19J Proを3万台、1億2070万ドル(約133億円)で購入すると発表。同様に、ハイブ・ブロックチェーン(Hive Blockchain社)は3日、カナン・クリエイティブ(Canaan Creative:嘉楠耘智信息科技)からマイニング機器を4000台購入すると発表、価格は公表されていない。

8月3日 米SEC委員長の発言にクリプト界は好意的反応

米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は8月3日、SECは既存のルールを用いて、積極的に暗号資産市場を規制していくと示唆した。恐ろしい響きだが、市場はほとんど反応しなかった。

ゲンスラー氏は4日、米テレビ局CNBCとのインタビューの中で、自らの「親イノベーション」的な姿勢を認めた。そして暗号資産界の多くの人たちが、彼を信じているようだ。

8月3日 ルイ・ヴィトン、ブロックチェーンゲームアプリ「LOUIS THE GAME」をローンチ

ルイ・ヴィトンは8月3日、ブランド創業者ルイ氏の生誕200年を記念し、ブロックチェーンゲームアプリ「LOUIS THE GAME」をローンチすると発表した。ゲーム内にはアメリカのアーティスト・BEEPLE(マイク・ヴィンケルマン氏)によるNFTアートが30作品含まれているという。

米フィデリティ、ビットコインマイニング企業に投資──株式7.4%を取得

投資信託大手のフィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)がビットコインマイニングを手がかるマラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings)の株式7.4%を約2000万ドル(約22億円)で取得した。フォーブスが4日、伝えた。

8月4日 バーバリー、初のNFTコレクション発表

バーバリー(Burberry)は、ミシカル・ゲームズ(Mythical Games)と提携し、ノンファンジブル・トークン(NFT)コレクションを発表した。コレクションは「Bシリーズ(B Series)」と名付けられ、ブロックチェーン上に存在するデジタルトイ「Blankos」を使ったゲーム「Blankos Block Party」の中で限定商品が発売される。

8月5日 イーサリアムのアップデート「ロンドン」実行

イーサリアムの大規模アップデート「ロンドン」は、8月5日12時34分(協定世界時:UTC=日本時間5日21時34分)、ブロック高1296万5000で実行された。

8月5日 メルカリ、Bassetの買収で暗号資産事業の開発加速

メルカリは5日、メルコイン(mercoin)によるBasset(バセット)の買収を発表。メルコインはすでにBassetの全株式を7月に取得。Bassetは、暗号資産の取引データを分析して、暗号資産を扱う企業などにマネーロンダリングやテロ資金供与などの金融犯罪を防止するサービスを開発してきた。

8月5日 JPモルガン、富裕層顧客にビットコインファンド提供か

米銀最大手のJPモルガン・チェースは今週、富裕層顧客に対して初めてビットコイン(BTC)ファンドの提供を開始したようだ。

この件に詳しい2人の関係者によると、ファンドは暗号資産フィンテック大手のNYDIGとの提携によって提供される。投資アドバイザーも昨日、同行から通知を受けたばかりで、すぐに変更される可能性もある。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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