【市場動向】ビットコイン下落、機関投資家は動きを活発化

【市場動向】ビットコイン下落、機関投資家は動きを活発化

ビットコインは1週間で20%近く上昇した後、10日は下落した。当記事執筆時点、4万5000ドル付近で取引されており、24時間で2%下落。イーサリアムも約1%の下落となっている。

だがアナリストは、アメリカの暗号資産税制の不確実性にもかかわらず楽観的。

「暗号資産自体が新しいものであり、生まれたばかりのテクノロジー産業に重い税金をかけることは成長を損なう可能性がある」とトリニティ・カレッジ・ダブリンの研究者で、金融ソフトウェア会社Ledgermaticのリーガル・コンプライアンス・マネージャー、ルシア・デラ・ベンチュラ(Lucia della Ventura)氏はCoinDeskにコメントした。

最新価格

●ビットコイン(BTC):4万5593ドル、−1.37%
●イーサリアム(ETH):3135.1ドル、−0.33%

●S&P500:4436.8、+0.1%
●ゴールド:1728.6ドル、−0.05%
●10年物米国債:1.347%(9日:1.319%)

「暗号資産トレーダーは、バイデン大統領のインフラ法案にそれほど注目していないが、このままでは法案には暗号資産にとって非常にネガティブな税申告ルールが含まれることになる」とオアンダのエドワード・モヤ氏は述べた。

また10日にはDeFi(分散型金融)プロジェクトのPoly Networkがハッキングを受け、暗号資産市場の重いムードの一因となった。

ビットコインの大口取引

100万ドル以上のビットコイン取引は、8月初めから10%増加し、取引全体の70%近くを占めている。

大口投資家は先週からのビットコインの約20%の価格上昇を後押ししたとデータサイトのグラスノードは述べた。

この傾向は、大口の機関投資家はビットコイン上昇の可能性に目を向けていることを示していると多くのアナリストは考えている。

出典:Glassnode

ビットコインの利益率

グラスノードによると、ビットコインの利益率を示す「SOPR」(spent output profit ratio)は1.0を超えて高水準となった後、数ヶ月1.0以下で推移し、再び1.0を回復した。この動きは「教科書的な強気反転」を示しているという。

SOPRが1.0を上回ることは、「その日取引されたビットコインが平均して利益を出していることを意味する。注目すべき最も重要な点は、SOPRが1.0以上を維持するかどうか」とグラスノードは述べた。

出典:Glassnode

アルトコイン状況

●Poly Network、ハッキングで6億ドル流出か:Poly Networkは10日、ハッキングを受け、約6億ドル(約660億円)の暗号資産が流出したとツイッターに投稿した。Poly Networkは、中国のブロックチェーンプロジェクト「Neo」の創業者が立ち上げたクロスチェーンDeFiで、バイナンス・スマート・チェーン(Binance Smart Chain)、イーサリアム、ポリゴン(Polygon)で運営されている。ハッカーは3つのブロックチェーンを連続して攻撃、Poly Networkは盗まれた暗号資産の送金先である3つのアドレスを特定した。ハッキング後、一部のユーザーは「少しでいいから分けて」とイーサリアムデータサイトEtherscanのコメント欄に書き込んでいる。

中央集権的型取引所のイーサリアム残高、3年ぶりの低水準:暗号資産データプラットフォームOKLinkによると、中央集権型取引所(CEX)のイーサリアム残高の割合は10日、総供給量の9.4%まで低下し、過去3年間で最低となった。OKLinkによると、総供給量1億1700万ETHのうち、CEXに関連するアドレスが保有するイーサリアムは1100万ETHのみで、2018年2月以来の低水準という。主な要因はDeFi(分散型金融)と、OKLinkのシニアリサーチャー、エディ・ワン(Eddie Wang)氏はCoinDeskに述べ、ラップド・イーサ(Wrapped Ether/WETH)、DeFiプロジェクトの預り金などをその要因にあげた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:coindesk JAPAN
|原文:Market Wrap: Bitcoin Slips as Infrastructure Bill With Crypto Tax Provision Heads to House

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