コインベース、5億ドルの暗号資産購入を計画──自社資産の拡大を強化

米暗号資産(仮想通貨)取引サービス最大手のコインベースは、5億ドル(約550億円)を超える暗号資産の購入を計画している。共同創業者兼CEO(最高経営責任者)のブライアン・アームストロング氏が19日、ツイッター上で明らかにした。

購入する暗号資産は、コインベースが保有・管理する自社資産に追加する方針だ。アームストロング氏によると、コインベースの取締役会はすでに、今回の暗号資産の購入計画を承認した。

また、アームストロング氏は、コインベースが利益の10%を暗号資産に投資する方針も明らかにしている。同氏は、「このパーセンテージは今後、暗号資産を中心とるする経済の成長に伴い、上昇していくことになるだろう」と述べた。

コインベースは今年4月、株式をナスダック市場に直接上場させている。今月には、第2四半期(4~6月)の決算報告を開示し、16億ドルの純利益を計上した。

ウォール・ストリート・ジャーナルが今週に掲載した記事によると、コインベースは約44億ドルの資金を現金で積み上げている。金融規制当局による規制強化やサイバーアタック、取引量の減少などの潜在的リスクに対処しながら、事業成長を継続させるための財務戦略の一環だという。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:コインベースのブライアン・アームストロングCEO(coindesk)
|原文:Coinbase to Add Over $500M in Crypto to Current Holdings