ビットコイン、21日早朝の安値から回復──市場の関心はFOMCに

ビットコイン、21日早朝の安値から回復──市場の関心はFOMCに

ビットコイン(BTC)は、マクロ環境が不透明ななかで株式市場の後を追い続けており、ゴールドのような安全資産であるという一般的なストーリーと矛盾しているようだ。

ビットコインは21日早くの1カ月半ぶりの安値4万200ドルから4万3000ドルまで回復している。ヨーロッパの主要株価指数は、中国の不動産市場と世界経済への影響に対する懸念が残るにもかかわらず上昇している。

中国の不動産大手・恒大集団が債務不履行に陥るのではないかとの懸念が20日、世界中の市場を揺るがし、ビットコイン(BTC)やS&P500などは下落した。

恒大集団の許家印・董事長は20日、12万5000人の従業員に対して、同社は間もなく「暗闇から抜け出す」と述べた。同社は23日に8350万ドル(約91億5000万円)、29日には4750万ドル(約52億円)の利払いが迫っている。デフォルト(債務不履行)になれば、リスク資産が再びパニック売りとなる可能性がある。

テーパリングの可能性

また一部の専門家は、今後始まる財政支出の削減が経済減速につながり、リスク資産を圧迫するのではないかと懸念している。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、10月中旬から11月中旬にかけて米政府は資金が枯渇し、債務上限に達する可能性があるという。

ジャネット・イエレン米財務長官は、債務上限の引き上げを改めて求め、それができなければ歴史的な金融危機を引き起こすかもしれないと警告した。

「話題はまだ発表されていないFRBのテーパリング(量的緩和政策の段階的縮小)でもちきりだ。これはすでに進行中の連邦政府の資金支援の削減であり、来年の経済成長に非常に大きな影響を与える可能性がある」

だが現在、市場の焦点は今日21日〜22日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に移っているようだ。

中国の不動産市場の問題が世界経済に面倒な影響を及ぼす可能性を考慮して、FRBは資産購入の停止や早期の金利引き上げの発表を控える可能性があると見る向きもある。

「中国と香港での不動産開発業者の破綻と、他の地域での株式の暴落の間で、22日にFRBがテーパリングを発表する可能性も…クラッシュした」

強気派の見解

FRBがテーパリングの開始を2022年まで延期するなら、ビットコインやリスク資産全般は大きく上昇する可能性がある。トレンドスパイダー(TrendSpider)のチーフマーケットアナリスト、ジェイク・ウージャスティク(Jake Wujastyk)氏は5万ドルが強気派にとって目指すべき主要なレジスタンスレベルと見ている。

「夏の間に大きく上昇したビットコインは、4万3000ドルと4万9000~5万ドルの間のレンジ相場となった。これらのレベルのどちらかが上か下にブレイクするまで、市場参加者はこの2つのサポートとレジスタンスの間でレンジ相場が続くと考えるべきだろう」(ウージャスティク氏)

フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)の創業者兼マネージングパートナー、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏によると、レジスタンスの少ない方向は依然として上方にあるという。「長期的な上昇トレンドはまだビットコインに留まっており、我々の月次指標は上方を指しており、短期的なボラティリティを強気の文脈に押し込んでいる」とストックトン氏は20日発表したレポートに記した。

「下落が終われば、史上最高値への小さなハードルとして、最近の高値5万2900ドル付近に注目するだろう」と同氏は付け加えた。

出典:TradingView

9月18日の高値4万8825ドルの前には、4万5813ドルの200日移動平均線がレジスタンスとなる可能性がある。

トレンドスパイダーのウージャスティク氏によると、4万2600ドルは4月の高値からの出来高加重平均価格であり、重要なサポートとなっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin Bounces Off 6-Week Low, Tracking Recovery in Stocks

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