アクシー・インフィニティ、シリーズBで166億円調達──企業評価額は3340億円

ブロックチェーンを使ったプレー・ツー・アーン(プレーして稼ぐ)ゲーム「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」の開発・運営を手がけるベトナムのスタートアップ「Sky Mavis」は、企業評価額30億ドル(約3340億円)のシリーズBの資本調達ラウンドで約1億5000万ドル(約166億円)を調達している。The Informationが4日伝えた。アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz/a16z)が主導しているという。

アクシー・インフィニティの9月の収益は、データサイトのAxie Worldによると、6万4933.71イーサリアム(ETH)、約2億2032万ドル(約245億円)。過去最高を記録した8月の3億4200万ドル(約380億円)から大幅な減少だ。

ただし、前年同月比では約3000倍の成長となっている。

Crunchbaseによると、アクシー・インフィニティの前回の資金調達ラウンドは、2021年5月11日に発表された750万ドル(約8億3000万円)のシリーズAのラウンド。Libertus Capitalが主導し、米人気掲示板レディット(Reddit)の共同創業者アレクシス・オハニアン(Alexis Ohanian)氏、米NBSダラス・マーベリックスのオーナーのマーク・キューバン(Mark Cuban)氏、Collaborative Fund、500 Startups Vietnamなどが参加した。

それ以前には、2019年11月7日に150万ドルのシードラウンドを発表、香港のモバイルゲーム会社Animoca Brandsが主導した。

2018年にベトナムのスタートアップ企業、Sky Mavisがスタートさせたアクシー・インフィニティは、ビットコインやDeFi(分散型金融)の利回り低下によって資金がゲームやNFTに流れたことで今年第3四半期(7−9月期)前半に大きな注目を集めた。

フィリピン、ベトナム、ベネズエラ、ブラジルなどでは、アクシー・インフィニティは人々の重要な収入源となっている。フィリピンでは、政府がプレーヤーに課税の意向を表明するほどの人気を誇る。

アクシー・インフィニティのトークン「AXS」は、6000万ドル以上のトークンのエアドロップ(配布)やステーキング機能の発表を受けて、4日夜、153ドルの史上最高値を記録した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Axie Infinity
|原文:Axie Infinity to Raise $150M Series B at $3B Valuation: Report