ビットコインを保有し続けるマイナー──5万5000ドル超えで株価も上昇

ビットコイン(BTC)が5月以来となる5万5000ドル超となるなか、マイナー(マイニング事業者)はバランスシートを強化するためにマイニングしたビットコインを保有し続けている。

ライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain)やマラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings)などの暗号資産マイナーが発表したレポートを見ると、マイナーは価格が4万ドル付近で推移した9月にマイニングしたビットコインを保有し続けている。

ライオット・ブロックチェーンは6日、9月30日時点で3534ビットコインを保有し、8月から406ビットコイン増加したと発表した。一方、競合のマラソン・デジタルは4日、9月に340.6ビットコインをマイニングし、現在7035ビットコインを保有していると述べた。

さらに、カナダのハット8マイニング(Hut 8 Mining)も4日、マイニングしたビットコインをすべて保有していると述べた。これはマイニングしたビットコインを「ホドル(長期保有)」するという同社の戦略と一致する。

「現在保有しているビットコイン、そして第4四半期(10−12月期)末までに5000ビットコイン以上をマイニングして保有するというマーケットへのコミットメントを予定よりも早く達成できたことに興奮している」とハット8のCEO、ジェイミー・レバートン(Jaime Leverton)氏は声明で述べた。

ビットコインを長期保有する戦略は、強気相場の中ではマイナーのバランスシートを強化し、マイニング業界に対する投資家の強気センチメントを高める可能性が高い。ビットコイン価格が低迷から回復し、年初から約88%上昇したことで、マイナーはすでに継続的な収益を享受している。

ライオットの株価は年初から約57%、マラソンは約254%、ハット8は約232%上昇している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Miners Hoarding Bitcoins as Price Surges Above $55K