【週末の動き】ビットコイン、イーサリアムは静かな動き

マーケット:ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は週末、堅調に推移し、テラ(LUNA)は史上最高値付近まで上昇した。

テクニカル分析:週足チャートでは上昇モメンタムが失われ、ビットコインの短期的な上昇は制限される可能性が高い。

最近価格

●ビットコイン:46,888ドル、−0.1%
●イーサリアム:3,938ドル、−0.7%

●S&P500:4,620、−1%
●NYダウ工業株:35,365ドル、−1.4%
●ナスダック:15,169ドル、−0.07%
●ゴールド:1,798ドル、−0.03%

週末の動き

暗号資産市場は週末、ほぼ静かな動きとなった。週前半はFRBがテーパリング(量的緩和の段階的縮小)の加速を決定したり、「オミクロン株」への懸念が高まるなど不透明要素が見られた。

ビットコインも週末、主要な取引所での取引高は低迷した。

出典:CoinDesk/CryptoCompare

ビットコインとイーサリアムが週末、ほぼ横ばいで推移した一方で、複数のアルトコインは上昇と下落の両方で大きな動きを見せた。アバランチ(AVAX)は24時間で7%下落、一方、テラ(LUNA)は19日、77.2ドルまで上昇し、12月初旬の史上最高値に迫った。

テクニカル分析

出典:CoinDesk, TradingView

ビットコインは、チャート上に短期的なサポートのサインがあるにもかかわらず、売りが活発な状態が続いている。

現在4万6000ドル付近にある200日移動平均線付近で取引され、この1週間はほぼ横ばい。5万ドル〜5万5000ドルの間に強いレジスタンスがあり、上値は限られているようだ。

日足チャートは短期的な反発の可能性を示している。相対力指数(RSI)も売られ過ぎになっており、これは通常、9月下旬のような価格上昇に先行するものだ。

だが、週足チャートで上昇モメンタムが失われていることは懸念される。6万9000ドル付近の史上最高値へのトライが複数回失敗に終わっていることは、広い意味で上昇トレンドが弱まっていることを示している。ビットコインは重大な岐路にあり、買い手が現在のサポートレベルを維持できないとなると、さらに20%程度の下落の可能性がある。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk/CryptoCompare
|原文:First Mover Asia: Bitcoin, Ether Have a Quiet Weekend