ビットコイン、下半期に強気相場となる:Babel Finance

ビットコイン(BTC)はグロース株(成長株)のパターンに従うと、今年下半期に強気相場となるかもしれない。

「市場が米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースに適応した後、グロース株とビットコインは上昇トレンドを再開し、2022年下半期はどちらも好調に推移するだろう」と暗号資産金融サービスプロバイダー、Babel Financeのリサーチャー、ロビー・リウ(Robbie Liu)氏はコメントした。

「歴史的にグロース株はゴールドマン・サックスによると、最初の利上げの前後3カ月に最もパフォーマンスの悪いセクターとなっている」と同氏は述べ、暗号資産がグロース株と強い相関関係にあることを指摘した。データ分析会社のIntoTheBlockによると、ビットコインと米株式市場との相関係数は0.75を超え、過去最高となっている。

だがリウ氏の見解は、3月に予想されているFRBによる利上げ直後にビットコインは上昇するという暗号資産コミュニティに生まれつつあるシナリオとは相反している。

市場の期待は、おそらく次の2つに起因している。第1に、ビットコインは過去3カ月で約40%下落、その主な原因はFRBによる利上げ懸念だった。第2に、米ドル高は最初の利上げで頭打ちになる傾向があること。ドル安は一般的にビットコインにとって有利とされている。

だがグロース株は別のことを示している。「現在のビットコインとグロース株の強い相関関係、特に12月以降の下落傾向が同期していることを考えると、最初の利上げ後の3カ月間にビットコインが上昇方向に動くことは難しいだろうと考えている」とリウ氏は指摘した。

出典:Goldman Sachs

表は、FRBが利上げサイクルを開始する前後3カ月は、バリュー株(割安株)がグロース株を上回る傾向があることを示している。バリュー株は現在、本質的な価値よりも低い価格で取引されている銘柄を指し、一般的に老舗企業が多い。グロース株は、高い成長が期待される新しい産業の銘柄で、比較的高い価格で取引されている。

ビットコインは、暗号資産コミュニティの一部ではデジタルゴールドと考えられているが、同時に中央銀行の動きに敏感な新興テクノロジーでもある。

ロイターによると、FRBは3月に少なくとも0.25%の利上げを行って、引き締めサイクルをスタートさせ、年末までにさらに6回の利上げを行うとウォール街の複数の銀行は予想している。

ビットコインは当記事執筆時点、過去24時間で約2%上昇。ウクライナ情勢に関して、バイデン大統領とプーチン大統領が首脳会談を行う可能性が報じられ、欧米の株式先物とともに上昇したようだ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Renaissance Likely in H2: Babel Finance