米FRB議長:ビットコインは「投機的な価値の保存だ」

米連邦準備制度理事会(FRB)のジュローム・パウエル(Jerome Powell)議長は、アメリカが国内で複数の通貨が使用される時代に回帰するのが想像できると語った。

パウエル議長は、上院銀行委員会でのフェイスブック(Facebook)の仮想通貨「リブラ(Libra)」に関する証言の中で、「フェイスブックのネットワークの規模は、それが即座にシステム的に重要になり得ることを本質的に意味する」と述べた。

このイニシアチブは、プライバシー、マネーロンダリング、消費者保護、金融の安定などの「多くの深刻な懸念」を呼び起こしたが、同氏は他の仮想通貨については好意的な発言をし始めた。

同氏は、「決済にビットコインを使う人はほとんどいない。ビットコイン利用者は、どちらかというと金の代替として、ビットコインを使っている」と2019年7月11日に語った。「投機的な価値の保存だ」

パウエル議長は、以前、アメリカは金本位制に戻るべきではないと述べている。ツイッターには、この発言と11日の発言を合わせて、パウエル氏が「金ではなく、ビットコインに投資を(drop gold, buy bitcoin)」と呼びかけていると解釈するユーザーもいた。

翻訳:新井朝子
編集:町田優太
写真:Shutterstock
原文:Fed Chairman Jerome Powell Compares Bitcoin to Gold