エヌビディアのマイニング専用チップ、売上は「わずか」──暗号資産の価格とともに下落

米半導体大手エヌビディア(Nvidia)は5月25日、2022年2〜4月期(第1四半期)決算を発表。暗号資産(仮想通貨)マイニング専用チップ「Cryptocurrency Mining Processors(CMP)」の売上への貢献は「わずか」で、同社のOEM部門にとってマイナス要因となっていると述べた。

「OEMおよびその他」部門の2〜4月期の売上高は、CMPの売上減少により、前年同期比52%減の1億5800万ドルとなった。同社は、CMPの具体的な売上高を明らかにしていないが、前年同期の1億5500万ドルから減少し、「わずか」としている。

CMPの売上は、全般的に暗号資産の価格下落とともに減少していた。前四半期、CMPの売上高はその前の四半期から77%減少した。

エヌビディアの2〜4月期の総売上高は82億9000万ドル、市場予想の81億2000万ドルを上回った。だが「OEMおよびその他」部門の売上高は、全体のわずか約2%にすぎない。

調整後の1株あたり利益は1.36ドル、これも予想の1.30ドルを上回った。しかし同社は5〜7月期(第2四半期)の売上高見通しを81億ドルとし、市場予想83億9900万ドルを下回った。

同社の株価は25日の時間外取引で約7%下落した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Nvidia’s Crypto Mining Chip Revenue Now ‘Nominal’ Following Months of Decline