【US市場】ビットコイン、6カ月で59%下落──過去最悪の半期に

ビットコイン(BTC)は5日連続で下落、過去最悪の半期となりそうだ。29日深夜に米証券取引委員会(SEC)が業界にとっては不利な決定を下したことで、トレーダーが抱いていた急反発のわずかな望みは消えた。

当記事執筆時点、ビットコインは時1万9000ドルを割り、24時間で5.6%下落している(日本時間7月1日10時30分頃には、2万ドルを回復)。

6月最終日、市場に明るいニュースはなかった。20220年1月〜6月、ビットコインは59%下落し、過去最悪の6カ月間となった。

下落の一因は、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)のビットコインETF(上場投資信託)への転換申請をSECが却下したことだ。その他にも、悲惨なニュースが積み重なり続けている。

2万ドルはビットコインの重要な転換点と考えられていたが、アナリストは現在、さらに悲観的なマイルストーンに触れている。

「ビットコインは、多くのトレーダーが1万ドル付近への下落を恐れるような、もう一段階のひどい下落に弱いかもしれない」とオアンダ(Oanda)のシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は子メールでコメントした。

アルトコインでは、ポリゴン(MATIC)は10%下落、イーサリアム(ETH)は8.6%下落した。

伝統的な市場では、個人消費の減速が投資家を動揺させ、S&P500指数も1970年代以来最悪の上半期となりそうだ。

最新価格

●ビットコイン:18,928ドル、-7.0%
●イーサリアム: 1,020ドル、-8.9%

●S&P500:3,785.38、-0.9%
●ゴールド:1,808ドル、-0.3%
●米国10年債利回り:2.97%、-0.1%

アルトコイン

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|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:2022年上半期のビットコイン価格推移(CoinDesk)
|原文:Market Wrap: Bitcoin Heads for Record Half-Year Loss of 59%