Merge関連NFTに興味なし? 入札額は作成コストの3分の1──最後のPoWブロックをNFT化

Merge直前、つまりプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ブロックチェーンとしてのイーサリアムの最後のブロックがNFTになった。だが「最後のPoWブロック」を市場は少なくとも今のところ、作成者が意図したほど評価していない。

NFTコレクション「VanityBlocks」は、Merge直前の最後のブロックをマイニングした暗号資産マイナー、F2Poolに約30イーサリアム(ETH)、約4万8000ドル(約690万円)強を支払い、手数料として約1.3ETHを使ってNFT化したもの。

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だが協定世界時(UTC)9月15日15時(日本時間16日0時)頃、入札はわずか3件、最高入札額は10ETHに過ぎない。2番目の入札額は2ETH、3番目は0.5ETH。

しかし、VanityBlocksの創設者「monkeyontheloose.eth」は現状の入札額に動じていない。同氏は「最後のブロックをNFT化できるチャンスは15%しかなかったが、それでもなんとかできた」と述べ、東海岸はまだ朝を迎えたばかりで、この後、多くの注目を集める可能性があると付け加えた。

同様にMerge後、つまりプルーフ・オブ・ステーク(PoS)移行後のイーサリアムブロックチェーンで最初に発行されたNFTもあまり関心を集めていない。

「The Transition」コレクションの作成者は「分散化への道のりのマイルストーンを示す」ことを期待して約36ETH(約5万3000ドル、約760万円)の手数料を支払い、NFTを発行した。

現時点での最高入札額は1.76ETH(約2300ドル、約33万円)。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:OpenSea
|原文:High Bid on NFT of Ethereum’s Final PoW Block Is Just One-Third What Creators Paid to Mint It