【US市場】インフレ懸念で株式市場は下落、だが暗号資産は堅調

【US市場】インフレ懸念で株式市場は下落、だが暗号資産は堅調

米労働省が11月3日に発表した新規失業保険申請件数(10月29日までの1週間)はわずかな減少で労働市場の堅調さを示し、その数時間後にはイングランド銀行がFRB(連邦準備制度理事会)と同様に0.75%の利上げを発表した。

この2つのニュースは、インフレ抑制という各国の中央銀行が直面している難問を浮き彫りにし、株価を下落させた。

だがビットコイン(BTCイーサリアム(ETHは過去2週間維持してきた水準で横ばいとなった。ビットコインはわずかに上昇して2万200ドル付近、イーサリアムは2%上昇して、1500ドル超で推移した。

「タカ派金融政策とマクロ経済の不確実性が猛威を振るっている」とCoinDeskの暗号資産アナリスト、グレン・ウィリアムズ(Glenn Williams)は記した。「しかし、暗号資産投資家が最終的にはコストベース(購入価格)以外はほとんど気にしない」。

他の主要アルトコインも堅調だった。分散型クラウドストレージのFilecoin(ファイルコイン/FIL)とStorg(ストージ/STORJ)はそれぞれ14%超、約10%超の上昇となった。これはMeta Platforms(メタ・プラットフォームズ)が、NFTのアーカイブに分散型ストレージのArweave(アーウィーブ)を使用すると発表したことが要因となった。Arweaveのネイティブ暗号資産ARは60%上昇した。

CoinDesk Market Index(CMI)は約2%上昇。

雇用市場はもうすぐ、インフレ抑制に向けたFRBの取り組みが機能していることを示す具体的な証拠を提供するかもしれない。Amazon(アマゾン)とUbreの人員削減で株式市場は下落。ハイテク企業の比率が高いナスダックは1.7%下落、S&P500は1%下落した。

ゴールドはこのところの下落傾向が継続し、0.4%下落した。

最新価格

●CoinDesk Market Index(CMI):1,016.04、+1.4%
●ビットコイン:20,244ドル、+0.4%
●イーサリアム:1,542ドル、+2.1%

●S&P500:3,719.89、-1.1%
●ゴールド:1,632ドル、-0.8%
●米国10年債利回り:4.12%、+0.1

テクニカル分析

ビットコインのUTXO実現価格分布(出典:Glassnode)

ビットコインのRSI(相対力指数は現在56、中立をわずかに上回っている。ビットコイン価格は20日移動平均から2%以内にある。

2022年の価格下落による損失の多くは、すでに市場から洗い流されているようだ。

データ分析企業Glassnode(グラスノード)のUTXO実現価格分布(URPD)は、2万ドル付近で取得されたビットコインが多いことを示している。

アルトコイン

分散型ストレージのArweave(アールウィーブ)、メタの導入で60%上昇:Web2の巨人、メタ(旧フェイスブック)がInstagram(インスタグラム)でのNFTデータの保存にArweaveの分散型ストレージを利用すると発表したことで、ネイティブ暗号資産ARが上昇。時価総額は8億3800万ドルに達し、Web3トークンとしては3番目の規模となった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Ether, Other Cryptos Rise Despite Unsettling Inflationary Concerns

おすすめ記事: