XRP、元SECディレクターのメール公表で一時上昇

エックス・アール・ピー(XRP)は日本時間13日夜、24時間で7.4%上昇し、下落傾向の暗号資産市場に逆行した。トレーダーが現在進行中の米証券取引委員会(SEC)との訴訟は、リップルラボ(Ripple Labs)に有利な結果になると考えたからだ(日本時間14日7時頃には、上昇前のレベルまで反落している)。

上昇は、2017年〜2020年までSECコーポレート・ファイナンス部門のディレクターを務めたウィリアム・ヒンマン(William Hinman)氏に関連する文書が公表されたことが要因となった。

ヒンマン氏は2018年に行ったスピーチで、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は証券ではないとの見解を示した。「イーサリアムを証券として規制する必要性を見出す必要はない」とヒンマン氏はメールに記している。

リップルラボは、ヒンマン氏の当時の発言は、XRPが証券と見なされるべきではないことを意味している主張。これは同社に有利な結果をもたらす可能性がある。

2020年、SECは未登録証券を販売したとの容疑でリップルラボを提訴していた。裁判の進展は、XRPの価格に影響を与えることになる。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:XRPの価格推移(CoinDesk )
|原文:XRP Prices Jump as Hinman Speech Released in Ripple Labs Filing