バイビット、キプロスでライセンスを取得──カナダ、英国から撤退の後

暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)は、キプロスで取引所とカストディサービスのライセンスを取得した。

ドバイに本社を置く同社は、この動きは現地のルール順守へのコミットメントを示すものだと述べた。このライセンスは、日本で規制当局の監視に直面し、カナダとイギリスから撤退した後、欧州連合(EU)での取引所の存在を強化するものだ。

バイビットの共同設立者でCEOのBen Zhou氏は声明の中で、「この画期的な出来事は、世界的なプレゼンスを拡大する一方で、強固な規制の枠組みを遵守するというバイビットのコミットメントの証だ」と述べた。「我々は、コンプライアンス、安全性、透明性の高い暗号資産業界を構築するという規制の目的を心から支持している」。

欧州連合(EU)の企業は暗号資産市場規制(MiCA)として知られる新しい規則への対応を進めている。この規則は、1つの加盟国のライセンスでブロック全体にサービスを提供することができる。キプロスはEU加盟国の1つで、MiCAが2024年に発効する前に事前登録制度を導入しようとしている。

キプロスはFTXのEU部門の拠点だったが、11月のFTXの突然の破綻を受けてライセンスは取り消された。バイナンス(Binance)は最近、MiCAを見越した明らかな規制対策の一環として、同国でのライセンスの取り消しを求めた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bybit Gains Crypto License in Cyprus