ストージ、ファイルコイン、ソラナが7月第1週の市場をリード

7月第1週は、ファイルコイン(FIL)とストージ(STORJ)という分散型ファイル共有を実現する、いわゆるストレージトークンがビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要暗号資産のパフォーマンスを上回った。

ストレージコイン

ストージは7月4日に43%上昇し、その後若干下落したものの、7日間で15%上昇。ファイルコインも7日間で12%上昇した。なお時価総額はファイルコインが約20億ドル、ストージは約1億4500万ドル。

ストージは2014年にスタート、コンピューター上の使用されていないストレージを貸し出し、引き換えにトークンを受け取ることができる、いわゆるクラウド・ストレージ・プラットフォームの1つで、アマゾンやグーグルが提供しているクラウドサービスに代わる選択肢としてしばしば説明される。ファイルコインも同様だ。

一方、ビットコインは7日間で0.7%下落、イーサリアムはさらに大きく3.5%下落した。ビットコインは数週間にわたって3万ドル超えで推移しているが、3万2000ドルを試すことに苦戦している。

トレーダーは値動きが停滞している背景として、市場の不確実性を指摘している。市場は相反する経済データと、経済を急激に後退させることなくインフレを抑えようとしているFRB(米連邦準備制度理事会)の取り組みを天秤にかけている。

「(相次ぐ)ビットコインETF申請には楽観的な見方もできるが、関係者の後押しで承認の可能性が高まったとしても、良い結果をもたらす保証はない。ETF申請には長い時間がかかる可能性があり、それがこの数週間の停滞の原因かもしれない」とオアンダのシニア・マーケットアナリスト、クレイグ・アーラム(Craig Erlham)氏は述べた。

ソラナ、超売られ過ぎから回復か

ソラナ(SOL)も7月第1週は12%、7日だけで8%という、かなりの上昇を記録した。上昇の理由は不明だが、継続的な上昇を予測するアナリストもいる。

デジタル資産データ企業ファンドストラット(FundStrat)のデジタル資産リサーチ責任者、ショーン・ファレル(Sean Farrell)氏は、要因が何かは明らかではないが、「ロビンフッドが上場を廃止したことによる売りを契機に超売られ過ぎ状態になり、今は以前のサポートレベルに回復している可能性がある」と述べた。

上昇を続けている。

おそらく、21.6ドル(ミッドレンジ)を超えると、状況は少し加速する可能性がある。

暗号資産市場全体のパフォーマンスを示すCoinDesk Market Index(CMI)は、7日間で1.3%下落した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Storj, Filecoin and Solana Lead First Week of July Crypto Market Gains