ファイルコイン

FIL
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1,383
24h変動率
-0.59%
24h変動値
-8.28
時価総額
7,297億
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時価総額
7,297億
EXPORT DATA
1H6H12H1D1W1M3Mall
TO

ファイルコイン (Filecoin) の基本情報

Filecoin(ファイルコイン)は、分散型ストレージネットワークのネイティブトークン

発行上限
承認方式 Custom
開始日 2017年
中央機関
提唱者 Juan Benet
オフィシャルサイトURL https://filecoin.io/
ホワイトペーパーURL https://docs.filecoin.io/
公式TwitterURL https://twitter.com/Filecoin
※当社は、この情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。免責事項

ファイルコイン(FIL)とは

ファイルコイン(Filecoin)は2020年にProtocol Lab社のJuan Benet氏がローンチした、IPFSと呼ばれる分散型ネットワークファイルシステムを利用し、ユーザー同士でストレージの貸し借りを行う分散型ストレージネットワークのこと。FILはこのシステムを利用する際に使用するトークンである。

ファイルコイン(FIL)の特徴

分散型のストレージシステム

ファイルコインが採用しているプロトコルIPFSは、中央管理者がいない分散型のストレージシステムである。

IPFSが開発される前に主流だったのは、HTTPという中央管理型のストレージシステムであった。GoogleドライブやDropboxなどのサービスがHTTPの例であり、ユーザーは保存したいデータをシステム上に保管することが可能である。しかしHTTPでは、1つの場所にデータが保存されるという特徴から、不特定多数の端末から同時アクセスされた場合、システムが重くなるなどの弱点がある。また、中央管理型システムの普遍的な弱点として、ハッキングされた場合のリスクが大きいことがある。

対してIPFSは、P2P(Peer to Peer)ネットワーク上に構築されるため、データが分散化される。よって重要な情報が漏洩してしまうなどのリスクを格段に抑えることに成功した。

ストレージサービスの利用には暗号資産が必要

ファイルコインのストレージサービスを利用するのに必要な暗号資産がFILである。保存したいデータをストレージサービスに保存してから、FILを支払うことで自動的にブロックチェーンによって分散化して保存される仕組みだ。FILを用意するだけで、気軽にデータを高いセキュリティ対策が行われた状態で保存することが可能になる。

マイニング

ファイルコインは世界中に眠っている未活用の空きストレージを統合し、巨大なストレージシステムを構築することを目的としている。この巨大なストレージシステムを支えているのが、マイナーによるマイニングである。ファイルコインのマイニングは、マイナー自身のスマホやPCの空きストレージをファイルコイン上に貸し出すことで報酬が与えられる仕組みとなっている。ファイルコインの維持には、このマイナーによるマイニングが非常に重要であるため、マイナーは常時安定してストレージを貸し出す必要がある。

マイナーへの出資でも報酬を得られる

ファイルコインのマイニングは、空きストレージを貸し出す以外にも参加する方法がある。ファイルコインのマイニングはマイナーに出資することで、その実績によって報酬を受け取れる仕組みが存在するからだ。これをクラウドマイニングと呼び、信頼できる業者に出資することでマイニングに参加できるようになる。よって、安定して大容量のストレージを貸し出せない個人もファイルコインのマイニングに参加することが可能だ。

歴代資金調達額第2位

ファイルコインは2014年にプロジェクトが開始され、2017年8月にICOセールが実施された。このセールには定められた条件(総資産額1億ドル以上、年間20万ドルの利益を獲得)を満たす限られた投資家を対象に行われたにも関わらず、多くの投資家の注目を集め、約282億円の巨額の資金調達に成功した。これはICO歴代資金調達額第2位となり、非常に話題になった。ウィンクルボス兄弟など世界的に著名な投資家が投資を行ったことから、信頼度も高い通貨であるといえる。

ファイルコイン(FIL)の歴史

ファイルコインは2014年、「人類にとって最も重要な情報を保存する」をスローガンにプロジェクトを開始。2017年にはICOセールで約282億円の資金調達に成功し話題を呼んだ。その後約3年の月日を経て、2020年10月にメインローンチ。2021年3月には、世界最大の暗号資産投資信託を提供しているグレースケールが、ファイルコインのトークンFILを投資信託として販売した。歴史や価格推移などはこちらのページも参照のこと。

ファイルコイン(FIL)の時価総額

ファイルコイン(FIL)の時価総額は2023年12月時点で、全暗号資産ランキングでは32位となっており、日本円ベースでは約3,890億円だ。時価総額が近い暗号資産としては、30位のEthereum Classic(ETC)が約4,280億円、31位のImmutable(IMX)が約4,230億円、33位のAptos(APT)が約3,700億円、34位のCronos(CRO)が約3,640億円となっている。

ファイルコイン(FIL)の年間騰落率

ファイルコイン(FIL)の年間騰落率は、1年間を通じてデータがある2021年と2022年は以下の通りとなっている。

年間騰落率
2021年40.74%高
2022年91.21%安
出典:Trading View

ファイルコイン(FIL)の今後

web3.0時代による需要拡大

web3.0とは、ブロックチェーンがweb上のサービスの中心核である時代のことを指す。今後web3.0が更に普及していくことが予想され、ブロックチェーンとの相性が良い分散型ストレージシステムの需要が増えると考えられる。そのため分散型ストレージの一種であるファイルコインの需要も拡大していくとの見方ができる。

マイナーの確保

マイナーによる安定したストレージを大前提としたファイルコインは、マイナーの存在ありきでサービスが成立している。今後競合である数多くの分散型ストレージサービスが登場した際、マイナーが流出してしまう懸念もあるため、マイナーにとって魅力的なサービスであり続ける必要がある。

競合との差別化

今後ファイルコインのような分散型ストレージシステムの需要が高まれば、競合との市場争いは避けては通れない。分散型ストレージシステムの仕組み上、差別化は非常に難しいが、似たようなシステムの中でもユーザーにとって魅力的なポイントをつくることが、今後の成長のために重要である。

ファイルコイン(FIL)の関連ニュース

今後ビットコインを超える可能性を持った暗号資産3選に選ばれる

2020年に全米証券業協会のナスダックが発表したレポートでは『今後ビットコインを超える可能性を持った暗号資産3選』において、SingularityNet(AGI)、Vidt Datalink (VIDT)とともにファイルコインが選出された。このことを背景にファイルコインはビットコインを超える暗号資産といわれるようになり、高い注目を集めるようになった。

ファイルコインの名前を出した無登録での投資勧誘

2023年2月、ファイルコインの名前を出した暗号資産のマイニング事業への出資を無登録で勧誘したとして男女7人が金融商品取引法違反で逮捕された。勧誘の手口はファイルコインのマイニングに出資すれば、3~5ヵ月で元が取れて、毎月配当が受け取れるというものだ。約4,000人から約14億円を集めていたといわれている。

ファイルコインはビットコインを超えるといわれるほど、暗号資産の中でも将来性の高さが期待されているが、それを逆手に取ったマルチ商法・ポンジースキームなどの投資詐欺の事例も確認されている。ファイルコイン自体は透明性の高いコインであるが、悪質なマイナーも存在するため、マイナーへ出資する場合も自身で信頼できる業者であるかを判断してから利用することを推奨する。

2022年のストレージ総容量が世界全体の1%を超える

ファイルコイン財団が2022年に報告した年次報告によれば、ファイルコインのストレージ総容量は世界全体の1%となった。世界全体の1%のデータ総容量は、12,000年分のビデオ通話の保存に匹敵する規模であるといわれている。2021年同時期と比較して82%の増加を記録した。

ファイルコイン(FIL)の最新のニュースを知るには?

ファイルコインに関する最新ニュースを知りたい場合は、こちらのページ「ファイルコイン(FIL)の最新ニュース」を参照のこと。また、必要に応じて、ファイルコインの公式サイト公式ツイッターアカウントも参照のこと。

ファイルコイン(FIL)に関するQ&A

ファイルコインの発行枚数に上限はある?

ファイルコインの総発行枚数は20億枚と決まっている。まだ市場に出回っていないファイルコインもマイニングによって発行される仕組みだ。総発行枚数が決まっている性質からファイルコインはインフレを起こしにくい設計となっている。マイニングによる発行は、時間が経つほど減少していく仕組みがあり、マイニングによる報酬が減る区切りのことを半減期と呼ぶ。ファイルコインのマイニングも時間が経つほど報酬が緩やかに減少していく。

ファイルコインのマイニングは個人で参加可能?

ファイルコインのマイニングでは、ブロックチェーンに保存したデータ量に基づいて報酬が決まるため、パソコンなどの容量を貸し出す形でまとまったマイニング報酬を受け取るのは個人では難しい。ファイルコインのマイニングを個人で行う場合は、クラウドマイニングによる参加が一般的だ。ただし、悪質な業者も存在するため、信頼できる業者を選ぶ必要がある。

ファイルコインを保有するリスクはある?

ファイルコインを保有するリスクには、価格変動が大きいことから保有しているファイルコインの価値が暴落してしまうリスクがある。将来性が高いという見方が強いファイルコインであるが、今後のニュースなどで将来性が期待できないと判断されれば無価値になる可能性もある。

また、投資家保護が日本よりも不十分である海外取引所で購入することによりトラブルに巻き込まれる可能性も考えられるだろう。リスクを十分に理解した上で、最新の情報も確認しながらファイルコインの保有を続ける必要がある。

ファイルコインの購入方法

国内ではGMOコインがファイルコインを取り扱っている。CoinDesk JAPANでは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で暗号資産を購入することを推奨している。

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