ビットコイン、一時上昇後に再び3万ドル割れ──トレーダーは慎重姿勢

アジアが週明けを迎え、ビットコイン(BTC)は0.3%上昇の2万9951ドル、イーサリアム(ETH)は0.7%上昇の1882ドル、マーケット全体の動きを示すCoinDesk Market Index(CMI)は1.27%上昇の1302となっている。

「投資家は慎重なスタンスを取っており、取引レンジは比較的狭いまま。主にエックス・アール・ピー(XRP)の裁判をめぐる状況に影響を受けている」とLBank Labsのシニア・リサーチャー、ジョニー・テン(Johnny Teng)氏はCoinDeskに述べた。

「XRPが証券にあたるかについての判決に対し、ゲンスラーSEC委員長が失望感を表明したことで不確実性が高まり、SECによる上訴の可能性は状況をさらに複雑にしている」

米政府が没収したビットコインの売却、および短期保有者の利益確定から想定される売り圧力は、機関投資家からの強いサポートと、2万4300ドル付近の大きな流動性の存在と組み合わさって、ビットコイン市場の不確実性を高めており、投資家には慎重な意思決定が求められているとテン氏は付け加えた。

BitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ氏は、市場は横ばいを続けているように見え、センチメントはまだポジティブだが、強気派も弱気派も慎重になる必要があると述べた。

「現状、下落の可能性もあるので、強気派は慎重になるべきかもしれない。下落リスクは現時点では、潜在的な利益予測よりもかなり大きいため、弱気派は特に注意する必要がある」

今週は26日、公開市場委員会(FOMC)での金利決定の決定や、多くの企業で決算報告が予定されている。だが、今回の利上げが最後になることはすでに予告されており、トレーダーはすでに織り込み済みだろう。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bybit CEO Ben Zhou: Regulators See Crypto as an ‘Opportunity,’ Not a Crisis