マイクロストラテジー、ビットコイン投資で一時10億ドル超の含み益

ビットコイン(BTC)価格の高騰により、最大の公開保有者である米ソフトウェア会社マイクロストラテジー(MicroStrategy)は、累積投資額を25%上回り、11億ドル(約1650億円、1ドル=150円換算)超の含み益を得た。

同社の創業者でマイケル・セイラー(Michael Saylor)会長は、最大の暗号資産(仮想通貨)への支持をしばしばSNSへ投稿している。同社のビットコイン保有額は、2022年5月以来初めてBTCの価格が3万7000ドルを超えたため、11月9日に57億ドル(約8550億円)に達した。

マイクロストラテジーは15万8000BTC以上を保有しているが、これは会社の資金と債券の売却益を投資して3年かけて獲得したものだ。この保有資産は現在、同社の株式時価総額71億ドル(約1兆650億円)の80%以上に相当する。

Bitcoin Treasuriesのデータによれば、これらの保有資産のコストは累計で46億ドル(約6900億円)だ。これは、現在の価格で5億ドル(約750億円)相当の1万3000ビットコインを保有する、次に大きな機関投資家であるビットコインマイナーのマラソン・デジタル(Marathon Digital)の10倍以上になる。

マイクロストラテジーの最も最近の公に知られたBTC購入は、9月24日以前の数週間に行われ、5445ビットコインを1億5000万ドル(約225億円)弱、平均価格2万7053ドルで追加した。

アメリカ証券取引委員会(SEC)がBTCを保有する上場投資信託(ETF)を承認するという楽観的な見方がある中、ビットコインは最近急騰している。

CoinDeskは、SECがグレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)と、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)として知られる同社のビットコイン投信をビットコインETFに転換する申請の詳細について協議を開始したことを報じた。グレイスケールはCoinDeskの親会社であるDCGが所有している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:マイクロストラテジーの創設者で取締役会長のマイケル・セイラー氏(CoinDesk)
|原文:Michael Saylor’s Massive Bitcoin Bet Crosses $1B in Unrealized Profit