クロスチェーンスワッププラットフォームのFLIP、取引初日に2倍以上に上昇

クロスチェーンスワッププラットフォーム「チェーンフリップ(ChainFlip)」のネイティブトークンであるFLIPが、取引初日である24日に2倍以上上昇した。

Bybit、Crypto.com、Kucoin、Gate.ioなどいくつかの取引所に上場しているFLIPは、150%以上増加して5.94ドルに達した。CoinMarketCapによると、リリース以来、全取引所での取引高が7900万ドル(約118億5000万円、1ドル150円換算)に達した。

取引効率の向上とスリッページ削減を目指す

チェーンフリップはプログラミング言語Rustを使用して開発され、イーサリアムブロックチェーン上のユニスワップ(Uniswap)V3に基づいている。「JIT(Just In Time)自動マーケットメーカー」を名乗り、取引効率の向上とスリッページの削減を目指している。

チェーンフリップは8月に450万FLIPを1.83ドルで販売し、24日に2.50ドルで取引を開始した。

チェーンフリップなどのクロスチェーンスワッププラットフォームを使用すると、資産をブリッジしたりラップド・トークンを使う必要がなくなる。代わりに、取引の都度マーケットメーカーが従来の中央集権型暗号資産取引所で資産を自動的に購入する。その後、チェーンフリップのバリデーターが、プロセス開始時にトレーダーが指定したウォレットアドレスに購入した資産を送信する。

チェーンフリップは、分散型流動性プロトコルのTHORChainから賞賛を受けており、THORChainの開発者らはX(旧Twitter)上で、チェーンフリップと協力して「今日の中央集権型ゲートキーパー(取引所等)を王座から引きずり下ろす」と述べた。

チェーンフリップは、2021年にFramework Venturesが主導したラウンドで600万ドル(約9億円)を調達していた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Alicia Quan/Unsplash
|原文:Cross Chain Swap Token FLIP More Than Doubles on First Day of Trading