JPモルガンCEO、ビットコインを再び批判──「石のペット」に例える

JPモルガン(JPMorgan)のジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon)CEOは17日、ビットコイン(BTC)に対する批判を改めて公に表明し、個人的なアドバイスは関与しないことだと述べた。

ダイモンCEOは、ビットコインのユースケースは「アンチマネーロンダリング(AML)、詐欺、性的人身売買、脱税」だとする一方で、「私はあなたのビットコインに関わる権利を擁護する」と述べた。同CEOは1カ月前の議会証言でエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員に対し、暗号資産について「終了させる」よう促した。

ダイモンCEOは、「何をすべきか言いたくない」とし、「私の個人的なアドバイスは、関わらないことだ」と述べた。さらに、暗号資産は「何もしない」「石のペット」のようなものだとコメントした。

ダイモンCEOは、ビットコイン以外の暗号資産については建設的な見方をしているようで、現実資産(RWA)のトークン化など「何かできる」ものはたくさんあると指摘した。

フィデリティ(Fidelity)やブラックロック(BlackRock)などの資産管理大手が現物ETF(上場投資信託)を通じてビットコインに関与していることについて質問されたダイモンCEOは、「気にしていない」と答え、ビットコインについて話すのはこれが最後になると約束した。

ダイモンCEOは現物ETFを気にしないとしているが、JPモルガンは現物ETFの指定参加者(AP)の1社としてブラックロックのiシェアーズ・ビットコインETF(iShares Bitcoin ETF:IBIT)で重要な役割を果たしている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Jamie Dimon Bashes Bitcoin Again: ‘A Pet Rock