資産10億ドルの投資会社がビットコインマイニングへの投資を検討

専門投資会社のデウスX(Deus X)は、ファビアーノ・コンサルティング(Fabiano Consulting)と提携し、ビットコイン(BTC)マイニング分野への投資機会を模索している。

声明によると、両社は資金調達や事業拡大、構造改革を含む戦略的助言を求めているマイニング企業の投資家および財務管理プロバイダーになることを目指している。

デウスXは、ティム・グラント(Tim Grant)氏がCEOを務めるファミリーオフィスが支援する投資会社で、資産総額は10億ドル(約1500億円、1ドル=150円換算)。グラント氏は以前、マイク・ノヴォグラッツ(Mike Novogratz)氏のギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)のEMEA地域責任者、SIXデジタル・エクスチェンジ(SIX Digital Exchange)のCEOなどを歴任し、スイス金融大手のUBSにも勤務していた。

グラント氏は声明の中で、「すべての人の利益のために、サイロがなく、参入障壁の低い金融システムに貢献し、支援することができる革新的なビジネスを見つけるために、マイニングは我々の企業ポートフォリオの重要な部分を担うだろう」と述べた。

このパートナーシップは、今年のビットコイン半減イベントを前に、ビットコインマイニング企業が厳しい競争に直面している時に実現した。半減後も採算を維持するため、マイニング企業は健全な戦略と資金調達でその地位を確固たるものにしようとするだろう。

ファビアーノ・コンサルティングは昨年、ギャラクシー・デジタルの元マイニング責任者で、以前はフィデリティ(Fidelity)でビットコインマイニングのディレクターを務めていたアマンダ・ファビアーノ(Amanda Fabiano)によって設立された。

「ファビアーノ・コンサルティングは、急拡大するビットコインマイニング業界への新たな投資可能性を評価する上で貴重な専門知識を提供する一方、アルファラボ40(Alpha Lab 40)のようなデウスXの既存ポートフォリオの事業において、投資、資金管理、財務に関するソリューションを開発する機会を模索する」と声明は述べている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Consensus 2022で展示されているビットメイン社のマイニングマシン「アントマイナー」(Christie Harkin/CoinDesk)
|原文:Investment Firm With $1B Assets Looks to Invest in Bitcoin Mining With Fabiano Consulting