ビットコイン、4万7000ドルまで調整される可能性──イーサリアムは上昇銘柄をリード

ビットコイン(BTC)の価格は、週末のボラティリティが低い傾向に沿ってほとんど変化せず、代わりに比較的新しいイーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)のストーリーを背景に、イーサリアムといくつかのエコシステムトークンが上昇を牽引した。

ビットコインは2月26日のアジア時間で5万1500ドル付近で推移し、イーサリアムは3100ドル台を回復した。エックス・アール・ピー(XRP)、カルダノ(ADA)、アバランチ(AVAX)は過去24時間で1%下落したが、バイナンスコイン(BNB)は1.2%上昇した。

イーサリアムのレイヤー2プラットフォームのトークン、Mantle(MNT)は30%上昇し、最高値を93セントに更新した。価格上昇の直接的なきっかけは見られなかったが、先週、ステーク版であるmantleイーサリアム(mETH)がTVL(預かり資産)15億ドル(約2250億円、1ドル=150円換算)の大台を超えたことが背景にあるようだ。

一方、あるトレーダーは、ビットコインは短期的に4万7000ドルまで調整が入る可能性があると述べた。

FxProのマーケットアナリストであるアレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏はCoinDeskへのEメールで「ビットコイン価格は過去8日間の値幅の底値に近い5万1000ドルを下回った」と述べた。「ここからの反発がなければ、より深い調整が始まり、4万9000ドルから4万7000ドルまで下がる可能性がある。

「2月23日の朝から、多くの世界的な株価指数が史上最高値を更新しているにもかかわらず、暗号資産(仮想通貨)は売りに支配されている。非常に敏感な指標である暗号資産市場は、投資家が少し慎重になったことを示唆しているのかもしれない」とカプチケヴィッチ氏は付け加えている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Ether, Mantle Lead Crypto Majors as Bitcoin Traders See Prices Correcting to $48K