ビットワイズ、ドージコイン現物ETFの登録を申請
  • ビットワイズは、ドージコインのETF(上場投資信託)の登録申請を正式に提出した。
  • 投資マネージャーのレックス・シェアーズとオスプレイ・ファンドが、ドージコインを含む複数の暗号資産ETFの書類をSECへ提出した後のことだ。
  • ビットコインETFで確認された流入資金のほんの一部でもこの商品が獲得できれば、需要の高まりがDOGE価格を押し上げる可能性がある。

ビットワイズ(Bitwise)は、市場におけるミームコイン需要の高まりを受け、ドージコイン(DOGE)のETF(上場投資信託)の登録申請を正式に提出した。

「ビットワイズ・ドージコインETF」の申請は1月22日の夜遅く、デラウェア州の企業管理局に提出された。このような申請の情報はしばしば本物ではないである場合もあるが、ビットワイズはThe Blockへのメッセージで登録申請を認めた

これは、投資マネージャーのレックス・シェアーズ(Rex Shares)とオスプレイ・ファンド(Osprey Funds)が、ドージコインを対象としたものを含む、複数の暗号資産(仮想通貨)ETF(上場投資信託)の書類をアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出したのを受けてのことだった。

SECのような規制当局によるETFの承認は、ドージコインに機関投資家による裏付けを与えることになり、より保守的な投資家をミームコインに引き寄せる可能性がある。仮にこの商品がビットコイン現物ETFの流入(過去1年で500億ドル、約7兆7500億円以上)のほんの一部でも獲得できれば、需要の増加がDOGEの価格の上昇につながる可能性がある。

DOGEは23日時点で時価総額が520億ドル(約8兆600億円)の世界最大のミームコインだ。ビットコイン(BTC)の値上がりに追随する投機的なトークンとして、また最近ではアメリカの政府効率化省(Department of Government Efficiency)の設立を受けて、過去1年で3倍以上に値上がりしている。

略称D.O.G.Eと呼ばれるこの機関は、テクノクラートであるイーロン・マスク(Elon Musk)氏によって主導され、政府支出の削減と連邦職員の業務効率化を目指している。10月中旬に初めて提案され、1月20日のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の就任で正式に認められた。

D.O.G.Eのウェブサイトでは21日に一時的にドージコインのトークンロゴが表示されたが、その後、名称のみに更新された。それでも、この暗号資産とのつながりは明白で、トレーダーの需要を刺激し、D.O.G.Eの業務に対する賭けとしてDOGEを使用する可能性もある。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin ETF Registered as Elon Musk’s D.O.G.E Gains Traction