
- メキシコ大統領が武器と麻薬の密輸を阻止するため、米国国境に軍隊を派遣することに合意したことを受けて、暗号資産(仮想通貨)価格が急上昇した。
- ビットコイン(BTC)は9万9000ドルを超えて上昇し、1日では1.5%上昇した。エックス・アール・ピー(XRP)は夜間の安値から40%急騰し、イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)も値下がり分の一部を取り戻した。
- 予測市場のポリマーケット(Polymarket)では、ドナルド・トランプ米大統領が5月までにメキシコに対する包括関税を撤廃する可能性が約50%から80%へと上昇した。
暗号資産は2月3日、メキシコがドナルド・トランプ米大統領と合意に達し、本格的な貿易戦争への懸念が大幅に後退したために反発し、ビットコインは10万ドルに向かって上昇した。
メキシコのシェインバウム大統領は3日、同国政府は違法な武器と麻薬の密売を阻止するため、アメリカ国境に1万人の軍隊を配備すると発表した。シェインバウム大統領はまた、関税実施は1カ月延期されると述べた。
突然のセンチメントの変化を浮き彫りにするように、トランプ米大統領が5月までにメキシコに対する包括関税を撤廃する可能性は、予測市場ポリマーケットで3日早朝の約50%から80%に急上昇した。
TradingViewのデータによると、ビットコインは夜間の降伏の後、3日の安値9万1300ドルから急騰し、1日では1.5%上昇した。イーサリアムは2000ドル近辺から2700ドルを超えて上昇し、ソラナは200ドルを超えて取引された。XRPは安値から40%上昇し、2.5ドル前後で取引された。
米国株はそれまでの下げ幅を約半分に縮小し、ナスダックはわずか1%安、S&P500は0.75%安となった。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ビットコイン価格の推移(CoinDesk)
|原文:Bitcoin Bounces Above $99K, XRP Surges 40% as Trade War Tensions Suddenly Ease