
- ビットコイン(BTC)は3日連続で下落、リスク回避の兆しを示している。
- カナダはメキシコに続き、米国に報復関税を課す。
- 貿易戦争の再燃と不法移民の大量強制送還は、世界経済にインフレをもたらすと見られている。
ビットコインは2日、10万ドルを下回り、3日連続で軟調な取引となった(日本時間3日8時40分時点では、9万7200ドル付近)。カナダがメキシコに続いて米国に対する報復関税を発表したことが一因となった。
カナダのトルドー首相は、トランプ大統領がカナダとメキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の関税を課したことを受け、米国製品に25%の関税を課すと述べた。対象は、飲料から家電製品にまで及ぶ。
中国は、WTO(世界貿易機関)に米国を提訴するとともに、自国の利益を守るためにさまざまな報復措置を講じると述べた。
貿易戦争の再燃は、米国からの不法移民の大量強制送還と相まって、インフレを加速させ、FRB(米連邦準備制度理事会)の早期利下げ観測を弱める可能性がある。ビットコインの価格低迷は、こうした懸念を反映しており、リスク回避の兆しを示している可能性が高い。広範な市場指標であるCoinDesk 20 Indexもビットコインに追随し、2%超下落した。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Slips For Third Consecutive Day as Canada’s Trudeau Retaliates to Trump’s Tariffs