
- シティグループの元幹部らが設立したスタートアップが、XRP担保証券の発行を計画していることが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。
- 同社はすでにビットコインとイーサリアムの担保証券を提供している。
- この商品は適格機関投資家のみを対象に提供される。
事情に詳しい関係者によると、シティグループ(Citigroup)の元幹部らが設立したスタートアップであるReceipts Depositary Corp.(RDC)は、エックス・アール・ピー(XRP)担保証券の発行を計画している。
これにより、機関投資家は米国の規制された市場インフラを通じてXRP証券にアクセスできるようになる。
同社は、米国株式取引所で外国株式を表すADR(米国預託証券)に類似した預託証券を提供する予定だ。
この商品は、1933年証券法に基づく登録を免除された取引を通じて、適格機関投資家のみに提供される。そのため、米証券取引委員会(SEC)の承認は不要だ。
フォックス・ビジネス(Fox Business)は7日にこのニュースを報じた。
この証券は、RDCがすでに提供しているビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)担保証券と同様に、証券預託機関の「Depository Trust Company(DTC)」によって清算される。
2024年1月のプレスリリースで、RDCの創設者兼CEOのアンキット・メータ氏(Ankit Mehta)氏は、預託証券を利用することで、「実証済みの構造、原資産の直接所有権の提供、機関投資家向け商品への容易な組み込み」など多くの利点がもたらされると述べた。
リップル(Ripple)ネットワークのネイティブ暗号資産(仮想通貨)であるXRPは過去1年で驚異的な成長を遂げており、複数の企業がXRPを機関投資家向けに提供するための措置を講じている。複数の資産運用会社やETF(上場投資信託)プロバイダーが、XRP価格に連動するETFを申請している。
ETFと預託証券の違いとして、XRP ETFの株式は現金で償還されるのに対し、預託証券は暗号資産の直接的な所有権を提供する点が挙げられる。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
|原文:Startup Founded by Citi Alumni to Launch XRP-Backed Securities